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日本学術会議第25期新規会員任命拒否にかかわる緊急声明 


 日本文学協会運営委員会は、日本学術会議による推薦会員を政府が任命拒否した件について、緊急に協議し、「「日本学術会議」に対する政治介入に抗議し、会員任命拒否の撤回を求めます」という声明に、阿毛久芳委員長、小嶋菜温子運営委員長が加わることを承認しました。
 本来は委員会、総会の議をへて、学会として発表したいところですが、時間的な余裕がありません。任命拒否に対する、運営委員会としての判断をここに示すことになりましたので、ご了解ください。
 なお、日本近代文学会理事会、昭和文学会常任幹事会、日本社会文学会理事会も賛同されたので、共同声明として発出しています。リンク先には署名欄もありますので、賛同される方はぜひこちらでご署名をお願いいたします。なお声明の発送、連絡は以下のところになります。

報道機関、内閣府大臣官房、菅義偉首相、日本学術会議事務局


《抗議声明》

「日本学術会議」に対する政治介入に抗議し、会員任命拒否の撤回を求めます。

 10月1日、「日本学術会議」の新会員をめぐり、同会議が推薦した候補者のうち人文・社会系の学者6名を菅義偉首相が除外したことが一斉に報じられました。「日本学術会議」は、1949年1月、内閣総理大臣の所轄でありながら政府から独立して職務を行う「特別の機関」として設立され、「行政、産業及び国民生活に科学を反映、浸透させること」を目的としています。人文・社会科学から理学・工学にいたる全分野の約87万人の学者を代表する組織で、210人の会員と約2000人の連携会員によって、「政府に対する政策提言」や「科学者間ネットワークの構築」「科学の役割についての世論啓発」などを担っています。さまざまな学問分野からその業績によって推薦された会員候補者を、一部とはいえ、首相やその側近が明確な理由も示さずに任命から除外することは、憲法が保障する「学問の自由」を浸蝕する異例の政治介入と言わざるを得ません。またこのような措置により、今後、政府の政策を建設的に正していく提言を行いにくい状況が生じることが危惧されます。「学問の自由」が保障されなければならないのは、一時的な政策によってゆがめられることなく真理と真実の追究を行い、そのことによって広く人類の発展に寄与するからです。学問に携わる者、志す者として、このような学問の意義に対する蹂躙に強く抗議し、経緯及び理由の説明とともに「日本学術会議」会員任命拒否の撤回を求めます。

日本近代文学会理事会 代表・紅野謙介
  安藤宏・飯田祐子・石川巧・一柳廣孝・金子明雄・佐藤泉・十重田裕一・松下浩幸・山口直孝

昭和文学会常任幹事会 代表・大橋毅彦
  飯田祐子・石川巧・石田仁志・一柳廣孝・金子明雄・久米依子・五味渕典嗣・鳥羽耕史・山岸郁子

日本社会文学会理事会 代表・小森陽一
  綾目広治・岩見照代・大和田茂・尾西康充・勝村誠・川口隆行・黒川伊織・小林明子・小林孝吉・小林美恵子・金野文彦・佐川亜紀・佐藤泉 塩谷郁夫・篠崎美生子・島村輝・杉山欣也・竹内栄美子・武内佳代・高橋敏夫・東谷篤・内藤由直・成田龍一深津謙一郎・本庄豊・村上克尚・村上陽子・村上林造・矢澤美佐紀

日本文学協会 委員長・阿毛久芳
  小嶋菜温子(日本文学協会運営委員長)

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