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公開シンポジウム
第三項と〈世界像の転換〉
――ポスト・ポストモダンの芸術/文学/教育――

 
 昨年度の公開シンポジウムでは、「第三項と〈世界像の転換〉―文学教材の価値―」というテーマを立てました。
 ここでいう〈世界像の転換〉とは、近代的世界観(主体―客体)やポスト近代的世界観(世界は主体の言語によって出現する)を、「主体、主体の言語によって構造化された客体、不可知の客体そのもの」という三項で世界は出現するものであるという観方(世界像)に転換するというものです。シンポジウムでは、このような〈世界像の転換〉が文学および文学教育にどのような価値を生み出すかを討議していくことになりました。
 しかしながら、第三項理論による〈世界像の転換〉は、豊かな内容や可能性を包摂しているはずにもかかわらず、私達が用意している研究の言葉(語り)では、語りきれていない現状が続いています。そのため、大きなくくりでは一定の共感や承認を得ているにもかかわらず、いざ実際の作品研究・教材研究・授業研究に活かそうとすると困難や不一致が多く見られるのが現状です。
 そこで、改めて近代およびポスト近代とが混沌とする現在を乗り越えようとするために苦闘している人々の言葉を聞き直し、その上でお互いの考えを語り直すことを通して、第三項理論および〈世界像の転換〉がもたらす豊穣な可能性を生活世界に照射する出発点にしたいと私たちは考えました。
 今回のシンポジウムでは、演劇・文学・教育それぞれの分野からの問題提起を下記の三人の方々にお願いいたしました。三人の方々は、それぞれの分野で、近代とポスト近代の混沌を、具体的な題材を通して切り開こうとしています。それら三人の人々が聞き合い語り合うなかで、新たな問題の発見や発展があることを期待しております。
 どうぞご参加ください。お待ちしております。


日時    2016年5月22日(日)
       1時開場・1時30分開始・5時終了
       (終了後、懇親会有り。懇親会の受付は当日行います。)

会場    拓殖大学(文京キャンパス)
       国際教育会館3階 F301教室

交通    東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅下車 徒歩5分
問題提起 須藤 宏明氏(盛岡大学)
        髙野 光男氏(東京都立産業技術高等専門学校)
       小田中章浩氏(大阪市立大学)
司会    難波 博孝氏(広島大学)

参加費   1000円(事前申し込みは不要です)

連絡先   日本文学協会事務局 03(3941)2740

日本文学協会国語教育部会



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