■ 第28回研究発表大会 ■
日時 6月29日(日)9時30分〜17時
会場 山梨大学
〔古代前期部門〕11時開始
柿本人麻呂挽歌における「景」と「形見」 倉住 薫
万葉宮廷歌人田辺福麻呂の奈良荒都歌考 塩沢 一平
『万葉集』巻第十七・三九五七「哀傷長逝之弟歌」の割注について 奥田 和広
「贖」われる罪――『日本霊異記』に見られる経済的思想―― 関口一十三
「人身」への転生――『日本霊異記』下巻第三十九縁と景戒 山本 大介
〔古代後期部門〕10時開始
紫式部の〈エス〉的感性 西原 志保
『源氏物語』玉鬘の尚侍就任――「市と后」をめぐる表現から―― 湯浅 幸代
「宇治十帖」時間軸の論理――薫の時間軸―― 堀江マサ子
『栄花物語』入内関連記事の配列と改変――円融朝のキサキたち―― 東 望歩
中世における『源氏物語』の罪意識の受容
――中世の天皇とその周辺の女性たちそれぞれの享受の違い――
古屋 明子
青表紙本『源氏物語』における二条右大臣と朱雀朝――河内本本文との「大殿」呼称の異同から――
牧野 裕子
〔中世部門〕13時30分開始
鶴と亀の祝い歌――古代から『梁塵秘抄』に至るまで―― 縄手 聖子
安徳幼帝周辺の女達――准母と乳母と内侍―― 平藤 幸
『義経地獄破り』考――「修行者」の物語をめぐって―― 宮腰 直人 〔近世部門〕10時開始
『椀久一世の物語』――遊女松山の展開とある女に関する考察―― 長澤麻衣子
芍薬亭長根『雙蝶蝶白糸冊子』に関する一考察 山名 順子
『狂歌御国ぶり』考――堂上家狂歌判者の登場―― 牧野 悟資
馬琴の異国観と歴史認識――『白石叢書』の書き入れと校訂記録を通して――
金 学淳
『鎮西琉球記』・『絵本琉球軍記』の研究――〈琉球軍記物〉と「朝鮮軍記物」との接点として――
金 時徳
為永春水と松亭金水――人情本の「不易体」と「流行体」について――崔 泰和
橘曙覧の和歌の特異――係助詞「ぞ」と動詞表現―― 王 暁瑞
近世孝子伝のはじまり――山梨の孝子兄弟と会津藩―― 勝又 基
絵馬の絵柄の世俗的変容について――黄表紙『封鎖心鑰匙』を例として――
腮尾 尚子
〔近代部門〕10時開始
明治期日本の和歌と〈政治〉――歌人・官僚高崎正風の営為をめぐって――
松澤 俊二
明治四十二年から始まる鴎外の歴史小説――「蛇」における世代移行の問題を手がかりに――
韓 貞淑
雑誌『家の光』の普及過程に見る地域メディアの展開 河内 聡子
近代批評の成立をめぐって――大宅壮一と小林秀雄―― 大澤 聡
〈廃墟〉からの建設――佐藤春夫のロマンティシズムと中国観―― 菅原 淳
〈美的なもの〉の創造――長与善郎「地蔵の話」における空間の移動とまなざしの推移をめぐって――
梁 智英
太宰治『人間失格』における語りの構造 久保 明恵
土地の呪縛――松本清張「絵はがきの少女」における空間移動と国土開発を巡る問題の考察――
大塩 竜也
〔国語教育部門〕9時45分開始
国語科の授業における理論と授業実践の相互関係に関する研究 林 浩司
―西郷理論を援用した「羅生門」実践をモデルとして――
「自分発」の視点を掘り起こす書く前の指導――単元「違いを豊かさに」(中2)を通して――
坂本まゆみ
主題の多様化 永田 満徳
批評する力を伸ばす実践 望月 理子
読書会の試み 丸山 義昭
「檸檬」実践試論――「語っている〈私〉」と「語られている〈私〉」―― 篠原 武志
語りと文学教育――村上春樹「青が消える」の読みをもとにして―― 山下 航正
文学の〈読み〉の授業を転回する――「とかげ」と「うなぎ」に遭遇して―― 中村 龍一
(終了後、5時30分より懇親会)
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