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1月号特集 「読む」ことの可能性を問う(「読む」欄特集)


 『日本文学』では毎月、「読む」という欄を設けてきた。一つの作品あるいは一つの教材を取りあげ、その一節に注目した上でさまざまな読み方の可能性を提示するという趣旨の欄だが、日本文学研究ならびに国語教育研究の分野において、このような試みを月刊誌で途切れることなく続けてきたことには、少なからぬ意義があるといえよう。
 改めて確認するならば、「読む」欄が誌面に登場したのは1975年5月号のこと、西郷信綱の「梁塵秘抄一首」と題した一文がその最初である。欄の創設は、他ならぬ西郷自身の前年度総会における提案に基づくものであった。記録によると、西郷はこの総会で「『万葉集』の一首とか『徒然草』の一節とか、あるいは一編の近代詩とかを徹底的に読むページを設けてはどうか。やりかたは注釈でも考証でもいいのです。学問上の勝負は、本文をどう読むかということにかかっていると思うんです」と発言している(1975年4月号に掲載された総会の記録による)。そこでは、一般的な学術論文としての体裁にとらわれることなく、「本文」へのミクロな着目から議論を組み立てていくことの可能性が問われていた。
 以後、50年以上の長きにわたって「読む」欄はその体裁を変更することなく、継続されてきた。日本文学協会そのものが1946年の発足から80年という節目を迎えたいま、改めてこの欄の意義と可能性について問い直すべく、本特集では通常の特集における研究論文の投稿ではなく、「読む」欄の体裁での投稿を募りたい。
 取りあげる対象は、文学作品および国語教育における教材とする。すでに研究対象としての価値が定まっている作品・教材を問い直す試みはもちろん、これまで注目されてこなかった作品・教材の可能性を浮かび上がらせるような挑戦的な試みも期待したい。

     記

 一、締切 2026年10月15日 正午必着

 一、応募方法 新投稿規程を参照

 一、毎号掲載されている「読む」欄の体裁を参照のこと(本誌4頁分、5500字以内)


『日本文学』編集委員会


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