■佐藤洋美著『源氏物語女房論』■
2025年3月22日 新典社刊 286頁 9300円+税 |
序章 『源氏物語』における女房研究の現在と本書の構成
Ⅰ 物語をひらく女房
第一章 王命婦論――「賢木」巻における「いとほしがりきこゆ」の対象を起点として――
第二章 女三の宮の十二人の女房――「若菜下」巻の密通をよびおこすもの――
第三章 「今参り」考――「東屋」巻における匂宮と浮舟との邂逅をめぐって――
Ⅱ 主人をかたどる女房
第四章 大輔命婦の人物設定――「末摘花」巻における造型の意義をめぐって――
第五章 侍従の誓い――「蓬生」巻における「たむけの神」をめぐって――
第六章 中納言の君の代作――「常夏」巻における近江の君への返歌をめぐって――
Ⅲ 女房がつなぐもの
第七章 犬君のゆくえ――『源氏物語』における女童をめぐって――
第八章 渡殿の戸口の紫の上――「薄雲」巻における中将の君を介した歌をめぐって――
第九章 よるべなき中将の君――「幻」巻における紫の上追慕をめぐって――
Ⅳ 女官が見つめるもの
第十章 「春宮の宣旨なる典侍」論――「若菜上」巻の御湯殿の儀をめぐって――
第十一章 藤典侍論――「夕霧」巻における雲居雁との贈答をめぐって――
初出・原題一覧
あとがき
索引
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