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齋藤樹里著『見立てと女語りの日本近代文学
――斎藤緑雨と太宰治を読む――』■

2025年2月28日 文学通信刊 335頁 3800円+税


序章 近代文学の「芝居」と「女性」――「見立て」と「女語り」の観点から――

第一章 近代とは何か――明治二十年代と「芝居」――
 第一節 斎藤緑雨「かくれんぼ」論――「芝居」という装置――
 第二節 斎藤緑雨「油地獄」論――「女殺」を欠く〈地獄〉――
 第三節 斎藤緑雨「門三味線」論――常磐津の物語――
 第四節 坪内逍遙「梓神子」論――近代への接続――

第二章 太宰治の「女語り」①――構築される「女性」――
 第一節 太宰治「燈籠」論――〈記録〉される言葉と〈記憶〉による語り――
 第二節 太宰治「きりぎりす」論――〈剝奪〉の先の希求――
 第三節 太宰治「千代女」論――「わからな」い少女――
 第四節 太宰治「皮膚と心」論――「女」化する「私」――
 第五節 太宰治「待つ」論――待つてゐる「私」の〈姿勢〉――
 第六節 太宰治「饗応夫人」論――「饗応夫人」になる「私」――

第三章 太宰治の「女語り」②――「芝居」の中の「女性」――
 第一節 太宰治「おさん」論――小春の欠如と見立てられた「おさん」――
 第二節 太宰治「ヴィヨンの妻」論――『仮名手本忠臣蔵』への接近と離脱――

附章 コリア語からの視点――翻訳と物語――
 第一節 翻訳の〈境界〉――森敦「天上の眺め」と「天上에서」――
 第二節 李良枝「由煕」論――「우리」(われわれ)という「우리」(cage)――

終章 「芝居」と「女性」、その接点について――「見立て」られる「女語り」――

あとがき
初出一覧
索引


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