■泉谷瞬編『現代女性作家読本㉒ 金原ひとみ』■
2024年12月25日 鼎書房刊 142頁 2000円+税 |
はじめに
金原ひとみの文学世界
――世界との〈距離感〉をはかること――(泉谷瞬)
『蛇にピアス』
――反・社会的な身体――(松下優一)
『蛇にピアス』
――身体改造によるジェンダー規範の破壊――(堀川なつみ)
『アッシュベイビー』
――意に介さない言葉の世界と幽霊たちという生―関係――(金昇渊)
『AMEBIC』
――アディクションを捉え返す――(片岡美有季)
『オートフィクション』
――虚構を生きる――(大西永昭)
『ハイドラ』
――食べることと人間関係――(藤原崇雅)
『星へ落ちる』
――遅延される幸福への依存の物語――(柳井貴士)
『TRIP TRAP』
――「二人組」の女の可能性――(瀬口真司)
『TRIP TRAP』
――〈私〉はどこにあるのか――(木下幸太)
『マザーズ』
――喪失を生き延びる手だて――(永井里佳)
『マザーズ』
――「母親」を/は後悔する――(スペッキオ・アンナ)
『マザーズ』
――「幻想ではなく、生々しい生き物」として――(陳晨)
『マリアージュ・マリアージュ』
――マリアージュの(不)可能性――(安藤陽平)
『マリアージュ・マリアージュ』
――相手を「他人」のままで愛するために――(濱下知里)
『持たざる者』
――〈家族〉という幻想とSNSの向こう側――(神村和美)
『軽薄』
――「色とりどりの風鈴」の記憶――(松本拓真)
『クラウドガール』
――『クラウドガール』のフェアな関係―雲を掴むような話――(錦咲やか)
『アタラクシア』
――ドーナツの穴という存在と不在――(山﨑眞紀子)
『パリの砂漠、東京の蜃気楼』
――「私」を生きさせる方法、あるいはコロナ禍への助走――(尾崎名津子)
『fishy』
――彼女たちにはシンパシーもエンパシーもなかった――(加藤大生)
「アンソーシャルディスタンス」
――コロナ文学が語る脆弱性とケアの倫理――(レティツィア・グアリーニ)
「アンソーシャルディスタンス」
――パンデミック時代の人間模様を凝視する――(侯冬梅)
「アイドントスメル」
――不安定な身体と「透明」という生存戦略の向こう側――(宮田絵里)
「ミーツ・ザ・ワールド」
――目の前にいない存在に対する愛の賛歌――(上戸理恵)
『ミーツ・ザ・ワールド』
――〈代理父母〉によってもたらされた〈世界〉との出会い――(山田昭子)
『デクリネゾン』
――不確定性を生きる〈私〉の軌道――(与那覇恵子)
「ウィーウァームス」
――〈間―私〉小説としての地平――(岩本知恵)
金原ひとみ 年譜――(宮田絵里)
金原ひとみ 主要参考文献――(宮田絵里)
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