■荒井真理亜・副田賢二・富永真樹・中村健編
『戦前期週刊誌の文学と視覚表象――『サンデー毎日』の表現戦略』■
2024年10月30日 文学通信刊 638頁 4500円+税 |
○戦前期『サンデー毎日』のアウトライン
はじめに――戦前期週刊誌をめぐる研究史と問題の所在[副田賢二]
序章『サンデー毎日』の読書環境と文学に関する編集方針について[中村健]
第1部 週刊誌メディアの誕生とその展開
第1章 『サンデー毎日』の起源・創刊時の大阪毎日新聞社の雑誌戦略[荒井真理亜]
第2章 芥川龍之介と『サンデー毎日』
――菊池寛を補助線に[五島慶一]
第3章 第四次『新思潮』の〈物語〉をリロードする
――久米正雄『風と月と』と週刊誌メディア[小澤純]
第4章 一九二〇年代の『サンデー毎日』文壇ゴシップ欄と「作家」像
――『文芸時代』同人を例に[三浦卓]
第5章 薄田泣菫と『サンデー毎日』――文学場における編集者の位置[西山康一]
◆『サンデー毎日』表象史 1922~1927
【家庭/生活】/【文壇/文学者】/【震災/復興】/【怪奇/狂気】
第2部 週刊誌における「文学」の生成/消費と作家たち
第1章 耽綺社のメディア戦略/メディアの耽綺社戦略
――『サンデー毎日』を中心に[原卓史]
第2章 子母澤寛の股旅物におけるテクスト・挿絵の関係と洗練のプロセス
――週刊誌における文学と表象表現の一定型[中村健]
第3章 『サンデー毎日』と新感覚派
――『文芸時代』同人たちの週刊誌との関わり[松村良]
◆『サンデー毎日』表象史 1927~1931
【天皇/皇族】/【表象としての「女性」】/【「猟奇」と「性」】
第3部 「見ること」の場としての『サンデー毎日』
第1章 戦前期『サンデー毎日』表紙論
――「週刊誌的レイアウト」の構築と表象の消費[副田賢二]
第2章 『サンデー毎日』と「雪岱調」
――小村雪岱美人画に見出されたもの[富永真樹]
コラム① 植村俊と『サンデー毎日』の視覚表象空間[副田賢二]
◆『サンデー毎日』表象史 1932~1940
【女優/美人画】/【モードとしてのモダニズム的デザイン】/【「戦争」と〈前線/銃後〉】
第4部 戦後週刊誌の展開とその表象
第1章 GHQ占領期における『サンデー毎日』
――ヒューマン・インタレストと親和的「アメリカ」[天野知幸]
第2章 週刊誌メディアと中上健次
――『朝日ジャーナル』と『週刊朝日』を中心に[渡邊英理]
コラム② 「旅」物語の消費
――『週刊朝日』の連載旅行記「新日本名所案内」[尹芷汐]
◆『サンデー毎日』表象史 1941~1951
【記憶の反転/断絶と「アメリカ」】/【「成長」する「戦後日本」】
週刊誌メディアの現場から
元『週刊朝日』編集長・青木康晋氏 講演・インタビュー
第5部 データベース篇
『サンデー毎日』の表象空間・その視覚表象データベース
戦前期『サンデー毎日』特別号の視覚表象データベース(1922~1926)
戦前期『サンデー毎日』表紙データベース(1922~1926)
おわりに
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索引(人名・作家名/小説・評論・映画のタイトル/雑誌・新聞名)
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