■扇田浩水・山田夏樹・大澤千恵子・千田洋幸編著
『文学理論と文学の授業を架橋する――虚構・語り・歴史と社会――』■
2024年3月31日 東京学芸大学出版会刊 210頁 2200円+税 |
はじめに(千田洋幸)
国語教育における文学理論の意義(扇田浩水・山田夏樹)
第1章 テクストと虚構
【理論編】
何よりもまず、小説が虚構であることを再確認しておこう(山口俊雄)
【実践編】
他形式への置き換えを通じて「テクストと虚構性」を考える
――中学校2年 太宰治「走れメロス」――(渡邉裕)
小説と演劇の比較を通した「テクストの虚構性」に着目する教材開発
――高校2年 太宰治「水仙」、中島敦「名人伝」――(扇田浩水)
実践編へのコメント(山口俊雄)
第2章 語りと語り手
【理論編】
「語り」や「語り手」がもたらす枠物語の様相(大澤千恵子)
【実践編】
語りを視野に入れた授業実践
――小学校4年 新美南吉「ごんぎつね」――(西川義浩)
中学校における「語り手」の学習の重要性
――中学校1年 ヘルマン=ヘッセ「少年の日の思い出」――(扇田浩水)
「客」(「ぼく」)はどのように語られているのか
――大学3、4年 ヘルマン=ヘッセ「少年の日の思い出」――(山田夏樹)
「語り手」を疑う読書行為の実践
――高校2年 太宰治「葉桜と魔笛」――(西山一樹)
誰が「美しい夕焼け」を見られるのか
――大学1~3年 吉野弘「夕焼け」――(山田夏樹)
実践編へのコメント(大澤千恵子)
第3章 歴史と社会
【理論編】
文学教材の「歴史と社会」をどうとらえるか
――魯迅「故郷」を例として――(千田洋幸)
【実践編】
他作品との重ね読みによる、「社会」のとらえを読みに生かす取り組み
――中学校3年 魯迅「故郷」――(加儀修哉)
歴史的事象を踏まえて読解する
――高校3年 森鷗外「舞姫」――(日渡正行)
実践編へのコメント(千田洋幸)
おわりに(大澤千恵子)
執筆者一覧
|
Copyright (C)2006 日本文学協会, All Rights Reserved.
|