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河野貴美子・杜暁勤編
『中日古典学ワークショップ論集――文献・文学・文化――第一巻』■

2024年3月25日 汲古書院刊 712頁 16000円+税


日本語版序言(河野貴美子)
中国語版序言(杜暁勤(河野貴美子(訳))

 一、早期中国の経典文献の日本における写本、刻本の研究
 竹添井井『左氏会箋』の成立について(傅剛(長谷川隆一(訳))
 早稲田大学蔵五山版『毛詩鄭箋』底本考(孫巧智(梁嘉浩(訳))
 『群書治要』本『周易』校勘(顧永新(鮫島玄樹(訳))
 日本天野山金剛寺永仁写本『全経大意』序説(劉玉才(関俊史(訳))
 日本に伝わった『五行大義』にみえる古本『春秋繁露』治順五行篇の復元と検討(程蘇東(森田大智(訳))

二、日本古代漢文学と中国文学典籍の関係
 日本における中国文学遺産の継承と私物化――平安初期の勅撰集をめぐって――(Edoardo GERLINI)
 「弁正」か「辨正」か――『懐風藻』詩人の表記をめぐって――(高松寿夫)
 「篇章」の成立――『懐風藻』序の叙述に見える重層構造――(楽曲)
 『源氏物語』「少女」巻における漢詩文引用――陸機「豪士賦 序」が引かれる意味――(陣野英則)
 古代日本における『文選』伝習の特徴について(高薇(佐藤大朗(訳))
 隋唐典籍の東伝と日本古典籍による隋唐文学研究の価値(杜暁勤(永田小絵(訳))
 写本時代の書字と文学の媒体――『遍照発揮性霊集』を通してみる――(河野貴美子)

三、日本古典文学における白居易受容について
 『白氏文集』恵蕚書写本の伝来(田中史生)
 『やうきひ物語』、『長恨歌』絵巻から見る江戸初期『長恨歌』享受の特徴(丁莉)
 偽撰にみる白居易およびその文学――真福寺蔵『往生浄土伝』の編纂意図をめぐって――(李銘敬(翟会寧・粟野友絵(訳))
 白居易詩を典故とした文之玄昌「祭師父詩」について――『万首唐人絶句』・『古今事文類聚』参照の可能性を考える――(大渕貴之)
 中日の類編詩集の比較に見られる白居易の律詩創作場面の新展開(楊照(冨田絵美(訳))

 四、日本漢詩の研究
 絶海中津の杭州中天竺寺での生活――『蕉堅稿』作品配列に関する新見解を兼ねて――(高兵兵)
 頼山陽の詩学および中日詩史の源流との関係(銭志煕(小田凌平(訳))

五、中国古代小説と戯曲の日本における流伝と影響
 明代公案小説の本文の抽毀と東アジアでの伝播――余象斗の『皇明諸司廉明奇判公案』を例として――(潘建国(野澤亮(訳))
 清田儋叟、曲亭馬琴と金聖歎の交鋒――江戸時代白話小説批評の確立――(周健強(朱一麦(訳))
 日本内閣文庫蔵明刊『太和正音譜』考(杜雪(馮辰鋮(訳))

六、日本の文字、史書、仏教研究における中国古典学の視野
 六朝・隋・唐の時代に起源を有する「佚存文字」――狩谷棭斎の考証に対する検証を兼ねて――(笹原宏之)
 『日本書紀』の読み方――「天子」をめぐって――(新川登亀男)
 南斉武帝の瑞石像と吉野寺放光樟像――仏教的祥瑞としての仏像――(肥田路美)
 白隠禅師の「軟酥之法」とその背景(山部能宜)

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