■川村裕子編『平安朝の文学と文化 紫式部とその時代』■
2024年4月26日 武蔵野書院刊 539頁 12000円+税 |
推薦のことば(聖心女子大学名誉教授 原岡文子)
序(川村裕子)
『三条右大臣集』試論(荒井洋樹)
紫式部の歴史認識――光源氏の人生にそくして(今井上)
古典文学における性的同意
――紫式部とその時代と、私たちの時代のために――(大津直子)
『源氏物語』橋姫巻の和歌解釈――大君は落涙したか――(岡田貴憲)
紫式部における漢籍女房と歌人女房
――『紫式部日記』の消息文から――(河添房江)
『紫式部日記』十一日の暁の記の表現について
――「紫式部日記絵巻」との相関から――(川名淳子)
文付枝という文化――『蜻蛉日記』の「うつろひ菊」を中心に――(川村裕子)
下田歌子と『源氏物語』――女子教育黎明期の平安文学――(久保貴子)
藤原賢子三題――転換期の摂関家と王家――(栗山圭子)
皇太后藤原姸子の正月儀礼(東海林亜矢子)
『源氏物語』において揺り戻される時間(陣野英則)
対峙する「光源氏」――平安朝後期物語にあらわれた源氏物語――(須藤圭)
紫式部の三つの著作(高木和子)
紫上の死地
――『源氏物語』「御法」巻における即日葬送をめぐって――(竹内正彦)
『紫式部日記』首欠説をめぐって――中世からの視野――(田渕句美子)
『夜の寝覚』における女房たちとの恋(千野裕子)
寺院空間としての法成寺
――その混沌と、女房たちの「その後」をめぐって――(中村成里)
小袿における時代性
――色彩・かさね色目の表現を中心として――(畠山大二郎)
平安文学と遣唐使――物語に寄り添う制度と文化――(原豊二)
『紫式部日記』の藤原道長――硯・召人・『源氏物語』など(福家俊幸)
解釈と注釈そして文学としてあることの狭間で
――源氏物語英訳における文学的美意識――(緑川眞知子)
『夜の寝覚』の故老関白――記憶・予言・言説――(宮下雅恵)
平安期の女房装束――〈禁色〉をめぐって――(諸井彩子)
『栄花物語』における藤原道長最晩年期の造型
――光源氏の投影について――(山本淳子)
モノから読む『和泉式部日記』
――「木の下闇・青草」「築土」「小舎人童」攷(渡辺開紀)
終わりに(川村裕子)
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