■石井要著『中島敦 意識のゆらぎから複数の世界へ』■
2024年5月15日 ひつじ書房刊 329頁 6000円+税 |
序章 戦時下の異邦人、中島敦――環世界・南洋・ヒューマニズム
第一部 中島敦文学における意識の変容・存在のゆらぎ
第一章 オルダス・ハックレイと中島敦――英文学からの〝出発〟
第二章 中島敦文学における〈私〉の臨界点――人間・動物・石
第三章 虎であるとはどのようなことか――「山月記」論
第四章 憑依する動物たち――「狐憑」論
第五章 「木乃伊」における転生の語り――意識の彼方、狂気の手前で
第二部 戦前・戦中の言説空間と中島敦の試み
第六章 中島敦文学における科学的世界像――全集未収録資料に触れて
第七章 人間のいない世界――中島敦文学における〈絶滅〉の問題系
第八章 文字は生きている――「文字禍」論
第九章 自意識が筋になるとき――「光と風と夢」論
第一〇章 歴史に空白は残せるか――「李陵・司馬遷」論
終章 中島敦文学における意識と人間――戦後の評価軸を再考する
初出一覧
あとがき
索引
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