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■田中聡・斎藤英喜・山下久夫・星優也編
『〈学知史〉から近現代を問い直す』

2024年3月30日 有志舎刊 423頁 8600円+税


はじめに――〈学知史〉は何を問い、何を明らかにしていくのか――

第Ⅰ部 大正デモクラシー期~一九四五年
 「日本ファシズム」と天皇霊・ミコトモチ論――丸山真男、橋川文三、そして折口信夫――(斎藤英喜)
 一九二〇年代における国体論者間の知的交流について――井上哲次郎・筧克彦・上杉慎吉――(西田彰一)
 学知としての「帝国の歴史学」――近代史学史の再検討のために――(沈煕燦)
 山口麻太郎の一国民俗学批判とその背景――一九三〇年代の地域・地域性概念の在り処を手がかりに――(中野洋平)
 戦時下の『源氏物語』から見る国策と学問――「学知」は誰のものか――(藤巻和宏)
 アジア・太平洋戦争期の山崎闇斎研究――平泉澄と阿部吉雄――(松川雅信)

第Ⅱ部 占領期~一九五〇年代
 尾藤正英と「民族の文化について」(三ツ松誠)
 歴史学の境界を揺さぶる実践――国民的歴史学運動が目指したもの――(高田雅士)
 「伝統芸術の会」と民俗芸能――一九五〇年代の隠れた文脈――(黛友明)
 「民衆宗教」言説と気まずい隣人たち――創価学会の場所――(永岡崇)

第Ⅲ部 高度経済成長期~一九七〇年代
 六〇年安保と知識人――「大衆」をめぐる認識の布置――(鎌倉祥太郎)
 「民族」概念をめぐる学知の転換点――「人民」概念との関係を軸として――(田中聡)
 網野善彦と桜井好朗の学知史――一九七〇年代中世史研究の一面――(星優也)
 ポスト全共闘の学知としてのオカルト史研究――武田崇元から吉永進一へ――(栗田英彦)

第Ⅳ部 戦前~戦後を通した学知の変容と対話
 「文献学者宣長」像をめぐる国学の学知史――芳賀矢一・村岡典嗣・西郷信綱・子安宣邦・百川敬仁――(山下久夫)
 英雄時代論にみる文学と歴史――西郷信綱と石母田正――(三浦佑之)
 「共同体」からの抵抗――山下欣一の初期論文を読む――(末次智)
 「アイヌ文化期」概念の形成と展開――近代日本の学知と「アイヌ」史――(蓑島栄紀)
 縄文の「発見」と神話学(平藤喜久子)

本書に関連する主要文献年表


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