■大城貞俊・村上陽子・鈴木比佐雄編『又吉栄喜の文学世界』■
2024年4月23日 コールサック社刊 271頁 2000円+税 |
序 又吉栄喜の「原風景」という問い掛け(鈴木比佐雄)
Ⅰ 又吉栄喜の現在を創造する先駆的試み
又吉さんの目(ドリアン助川)
又吉栄喜さんのこと――「夢幻王国」にふれて(八重洋一郎)
群星の輝き――『又吉栄喜小説コレクション』をめぐって(村上陽子)
詩的精神が創造した思索や構想力に満ち魂の深層を救済する小説――『又吉栄喜小説コレクション』全4巻44編に寄せて(鈴木比佐雄)
又吉栄喜小説コレクションから又吉文学の姿を考える(高柴三聞)
Ⅱ 又吉栄喜・小説世界の歴史的歩み
救いへの挑戦、或いは自立への模索――「海は蒼く」から「仏陀の小石」まで(大城貞俊)
Ⅲ 又吉栄喜・長編小説の文学性と思想性
人と人/文化と文化を織り上げる〈語り〉の世界(与那覇恵子)
シュルレアルか、さもなくばエロスか――又吉栄喜「海は蒼く」を読む(呉世宗)
又吉栄喜「海は蒼く」論――暗く静かなところへの旅―(山西将矢)
植民地・部族・アイデンティティ――『巡査の首』を読む(関立丹)
又吉栄喜『巡査の首』論――「椰子の木蔭」に死者と安らう(仲井眞建一)
『仏陀の小石』に見る「トランスクリティーク」の一視点(岡本勝人)
Ⅳ 又吉栄喜・中編、短編小説の「原風景」の反復と深耕
〈闘争〉を求められる檻の中で――又吉栄喜「カーニバル闘牛大会」論(栗山雄佑)
〈耳〉をめぐる生者と死者の対話の可能性/不可能性――「ターナーの耳」論(柳井貴士)
『亀岩奇談』論――「原風景」は「沖縄の今」としてどのように小説化されるか――(小嶋洋輔)
闘争する「原風景」――又吉栄喜の米軍関連作品を中心に(郭炯徳)
Ⅴ エッセイ
エッセイ2題(玉木一兵)
戦後の沖縄社会の底辺で――又吉栄喜「ギンネム屋敷」論(高良勉)
又吉栄喜の世界に触れて(長嶺幸子)
「闘牛小説」を読む(仲程昌徳)
おわりに(大城貞俊)
執筆者プロフィール
沖縄・浦添の原風景を歩く(MAP)
◆付録 又吉栄喜年譜
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