■関谷由美子著『少女たちの〈居場所〉――資本の他者として――』■
2023年12月25日 鳥影社刊 485頁 3200円+税 |
序に代えて
Ⅰ 仮名垣魯文 〈毒婦〉と新聞
第一章 『高橋阿伝夜叉譚』の機構――隠喩としての〈博徒〉――
Ⅱ 尾崎紅葉と北田薄氷
第二章 硯友社一面 明治二十年代の想像力――『心の闇』の〈出世主義〉――
第三章 日清戦後文学としての『多情多恨』――〈擬制〉と〈集合〉――
第四章 〈異類婚姻譚〉の復活――北田薄氷の〈室内〉――
Ⅲ 島崎藤村 宗教の問題
第五章 『家』――〈永続〉の信仰――〈御先祖〉という思想――
Ⅳ 田村俊子・高群逸枝 少女たちの困難
第六章 〈糸魚川心中事件〉と『あきらめ』――二つの〈自由〉をめぐって――
第七章 〈戦闘美少女〉の戦略――『木乃伊の口紅』の〈少女性〉――
第八章 〈少女情死事件〉の時代――〈性欲論議〉と少女――
第九章 高群逸枝『娘巡礼記』――〈文明化の過程〉を視座として――
Ⅴ 夏目漱石
第十章 『こころ』――ロマン的〈異形性〉のために――
Ⅵ 徳田秋聲
第十一章 異邦の身体――『あらくれ』の〈語り〉――
Ⅶ 近代演劇 三好十郎・つかこうへい
第十二章 『トミイのスカートからミシンがとびだした話』試論――〈選択〉しない女たち――
第十三章 〈カーニバル〉としての全共闘闘争――『飛龍伝 神林美智子の生涯』と〈天皇制〉――
Ⅷ 林芙美子と戦争
第十四章 井上ひさし『太鼓たたいて笛ふいて』――ハメルンの〈子供たち〉――
第十五章 『浮雲』の身体文化――ジェンダーという〈磁場〉――
補遺 韓国ドラマ『冬のソナタ』の神話構造――〈偽装〉するドラマ――
あとがき
初出一覧
著者名・作品名索引
用語索引
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