■小平麻衣子・井原あや・尾崎名津子・徳永夏子編
『サンリオ出版大全――教養・メルヘン・SF文庫』■
2024年2月24日 慶應義塾大学出版会刊 428頁 3600円+税 |
序文 サンリオ出版の時代(小平麻衣子)
第Ⅰ部 雑誌共同体と外部
1 〈……だったら〉の詩情――『詩とメルヘン』とジェンダー(小平麻衣子)
2 詩はだれのものか?――『詩とメルヘン』におけるやなせたかしの抒情と編集方針(大島丈志)
3 『詩とメルヘン』のマザー・グースとアリス――ポスト戦後詩のノンセンスの視座から(吉田恵理)
4 感傷の在り処――『詩とメルヘン』と安房直子(尾崎名津子)
第Ⅱ部 女性詩のバリエーション
5 きのゆりと『詩とメルヘン』――詩の計量的分析から(米山大樹)
6 〈少女〉から〈兄貴〉へ――『詩とメルヘン』をめぐる言説と誌面の変化(井原あや)
7 言葉を送ること、受け取ること――『詩とメルヘン』における共鳴の方法(徳永夏子)
第Ⅲ部 教養ある商品
8 ひたすら信じつづけること――辻信太郎におけるメルヘン(河田綾)
9 『いちご新聞』の中の〈文学〉――ファンシーな教養主義(帆苅基生)
10 マンガ雑誌『リリカ』の挑戦(村松まりあ)
第Ⅳ部 産業と科学とフェミニズム
11 サンリオの映画事業とその時代(木村智哉)
12 サンリオSF文庫の小説世界――山野浩一のSF論とその実践(加藤優)
13 サンリオSF文庫とフェミニズムSFの地平(𠮷田司雄)
第Ⅴ部 サンリオの記憶
14 風に折れないコスモス、あるいは草原の口笛(小手鞠るい)
15 講演 ポエムと現代詩のあいだ(小池昌代)
16 夢のはじまる場所――『詩とメルヘン』のイラストレーション(永田萠)
17 サンリオが届ける〈ギフト〉(高桑秀樹)
●コラム●
サンリオとロマンス小説の季節(尾崎名津子)
サンリオの出版物――一九七〇年代の詩集を中心に(井原あや)
『キタキツネ物語』の周辺(𠮷田司雄)
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