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山田哲久著『井上靖の歴史的想像力』■

2023年12月30日 鼎書房刊 275頁 5000円+税


序章

第Ⅰ部 歴史小説のはじまり
 第一章 「しみ」という痕跡――『漆胡樽』における歴史叙述
 第二章 状況と想像力――『玉碗記』執筆の周辺
 第三章 典拠の機能――『姨捨』の同時代性

第Ⅱ部 歴史小説と歴史学
 第四章 史実の断片と可能性としての歴史――『僧行賀の涙』における歴史
 第五章 史料の矛盾はどのように語られるか――『天平の甍』と『唐大和上東征伝』
 第六章 複数の可能性を語るということ――『敦煌』における歴史の空白

第Ⅲ部 史実という陥穽
 第七章 『蒼き狼』論争前夜――井上靖における史実
 第八章 歴史小説と典拠――『蒼き狼』における歴史的想像力

第Ⅳ部 様々な歴史小説
 第九章 科学的説明と説話的物語――『洪水』の方法と語り
 第十章 歴史小説における暦法的時間――『補陀落渡海記』と渡海僧の歴史

歴史小説研究参考文献目録(一九四五〔昭和二〇〕年~二〇二二〔令和四〕年)
あとがき
初出一覧
索引


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