■藤田明著『わたしの「みえ昭和文学誌」』■
2024年7月15日 人間社刊 425頁 2400円+税 |
はじめに
第一章 戦争と文学――詩歌編
1 昭和戦時の文学表現
⑴ 日中戦争への拡大 長谷川素逝(俳人)/錦米次郎(詩人)
⑵ 銃後の大家 伊良子清白(詩人)/佐佐木信綱(歌人)
⑶ 南方の島々 高橋沐石(俳人)/中野嘉一(詩人・歌人)
⑷ 伊勢湾と東京・山の手 山口誓子(俳人)/岡野弘彦(歌人)
⑸ 俳句弾圧事件 嶋田青峰(俳人)/野呂六三子(俳人)
⑹ モダニズムと戦争 北園克衛(詩人)
⑺ 学徒出陣のころ 中井正義(歌人・評論家)/黛元男(詩人)
⑻ 北方への召集 杉野茂(歌人)/松島博(歴史学者・俳人)
⑼ 昭和へのレクイエム 清水太郎(詩人)/岩本修蔵(詩人)/山中智恵子(歌人)
2 伊藤桂一と中国大陸
3 川口常孝の戦場体験
4 小出幸三、無名者の歌
第二章 小説をめぐって――出身の作家・滞在の作家
1 梶井基次郎と三重
2 横光利一と丹羽文雄――最初期とその後
3 中谷孝雄の最初期など
4 田村泰次郎ノート――一九四一年以前の三例
5 駒田信二・私見
6 中山義秀と津時代
7 梅川文男の文化的側面
8 岸宏子のテレビドラマ
9 森敦の未完作「尾鷲にて」
第三章 竹内浩三と「伊勢文学」――戦中の同人誌活動
1 竹内浩三と中井利亮――よ、利亮 おお、浩三
2 竹内浩三・一九三七年日記
3 「伊勢文学」と幻の8号
4 「作品4番」のことなど
5 「筑波日記」における映
第四章 回想いくつか
1 「伊賀百筆」の歩み
2 中井正義vs山中智恵子
3 清水信、めぐる走馬灯
4 回想・文学九十年――自伝的交友録
⑴ 幼少、そして津へ
⑵ はたち前後の胸中
⑶ 遅ればせの青春
⑷ 北勢へ、中勢へ
⑸ 丘の上の短期大学
⑹ 卒寿までの二十年
あとがき
初出一覧
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