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井上泰至編『渾沌と革新の明治文化
 文学・美術における新旧対立と連続性』■

2023年7月18日 勉誠出版刊 234頁 2800円+税


序にかえて――高山れおな氏『尾崎紅葉の百句』に思う(井上泰至)

1 絵画
 明治絵画における新旧の問題(古田亮)
 秋声会雑誌『卯杖』と日本画・江戸考証(井上泰至)
 好古と美術史学――聖衆来迎寺蔵「六道絵」研究の近代(山本聡美)
 挿絵から見る『都の花』の問題――草創期の絵入り文芸誌として(出口智之)
 〈column〉目黒雅叙園に見る近代日本画の〝新旧〟(増野恵子)

2 和歌・俳句
 〈書評〉青山英正『幕末明治の社会変容と詩歌』合評会記(青山英正)
 子規旧派攻撃前後――鍋島直大・佐佐木信綱を中心に(井上泰至)
 「折衷」考――落合直文のつなぐ思考と実践(松澤俊二)
 新派俳句の起源――正岡子規の位置づけをめぐって(田部知季)
 〈column〉「旧派」俳諧と教化(伴野文亮)

3 小説
 仇討ち譚としての高橋お伝の物語――ジャンル横断的な視点から(合山林太郎)
 深刻の季節――観念小説、『金色夜叉』、国木田独歩(木村洋)
 名文の影――国木田独歩と文例集の時代(多田蔵人)

4 戦争とメディア
 〈column〉川上演劇における音楽演出――明治二十年代の作品をめぐって(土田牧子)
 〈書評〉日置貴之編『明治期戦争劇集成』合評会(日置貴之・井上泰至・山本聡美・土田牧子・鎌田紗弓・向後恵里子)
 絵筆とカメラと機関銃――日露戦争における絵画とその変容(向後恵里子)


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