■森晴雄著『川端康成と『掌の小説』 宇野千代、伊藤初代、「首輪」など』■
2023年4月15日 龍書房刊 204頁 2400円+税 |
宇野千代
「椿」――宇野千代「その娘のこと」に触れつつ
「離婚の子」の小説家――尾崎士郎・宇野千代に触れて
宇野千代「晩唱」――川端康成「硝子」に触れつつ
伊藤初代
「浅草に十日ゐた女」――“恋の力”と“未練”
石浜金作「ある恋の話」――川端康成「非常」に触れつつ
「首輪」など
「首輪」――「私の憂鬱」と「日本の首輪」
「雨の日」――「底冷え」と「春雨」
「雨だれ」――「可愛い目」と「鼻の影」
*
「ロケエシヨン・ハンチング」――処女の裸体
「踊子と異国人の母」――「母の感じ」と「私の小説」
*
「処女の祈り」(川端康成)と「地獄」(金子洋文)――“悪魔祓い”と“雨乞”
『みづうみ』と「バツタと鈴虫」――「螢籠」と「光の戯れ」
推敲・改稿
「合掌」の推敲――「合掌の力」の明確化
「朝の爪」の改稿――「白蓮華」と「無心」
『雪国』
『雪国』と掌の小説
川端康成『雪国』と犀星
「片腕」
「片腕」と「片手」(パトリシア・ハイスミス)
佐藤碧子・野上彰
川端康成『東京の人』に描かれた『千羽鶴』
野上彰の暗示――『川のある下町の話』解説
矢崎泰久の「盗作と代作」に触れて――川端康成『東京の人』
*
二冊の『朝雲』
“手帳”の誤解――梶井と川端の一挿話
未完の『みづうみ』――川端康成の対談
数えと満――川端康成の十六歳
ハンガリー語訳「冬来り」
「処女作の祟り」の祟り
挿話「雨傘」――『掌の小説』論の刊行に寄せて
『掌の小説』の初出誌紙
「弱き器」「火に行く彼女」「鋸と出産」の初出について
お知らせ 「夫人の探偵」について
掌の小説 私のベスト3
上林暁「天草土産」の成立――川端康成「伊豆の踊子」に触れつつ
三島由紀夫「サーカス」――川端康成「招魂祭一景」に触れつつ
京極夏彦『姑獲烏の夏』――恋文、日記、母、川端康成など
初出一覧
後記
『掌の小説』一覧
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