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笹生美貴子著『源氏物語夢見論』■

2023年3月10日 文学通信刊 503頁 7000円+税


序章――『源氏物語』の夢から何がわかるのか――
本論に入る前に

第Ⅰ部 明石一族における夢の役割(1)――子出生の夢・夢実現の共同体意識の織りなす力学――
 第一章 『源氏物語』を中心とした仮名文学における夢主の設定――子出生に関する夢を見る者達――
 第二章 「明石」巻における夢――その構造を考える――
 第三章 源氏物語「明石一族」の意志――『古今和歌集』一〇〇三番歌引用を起点として――
 第四章 明石一族を取り巻く夢――〝夢実現の共同体〟の視座から――
 第五章 平安後期物語の夢に込められた『源氏物語』批評の意識

第Ⅱ部 明石一族における夢の役割(2)――明石一族の夢を別角度から捉える――
 第一章 書かれざる秘史――明石入道と〈琴〉と〈夢〉――
 第二章 『源氏物語』と〈琴〉――明石入道の場合――
 第三章 平安期物語文学における〈琴〉と〈夢〉
 補論 蛍兵部卿宮と明石入道 覚書――六条院世界を支える者たち――

第Ⅲ部 周辺人物に関わる夢――物語を紡ぎ出す仕組み――
 第一章 『源氏物語』に見られる〈呉竹〉――夕顔・玉鬘母子物語の伏線機能――
 第二章 鬚黒北の方と紫上――葛藤する〈前妻〉たち――
 第三章 隠蔽されゆく柏木の個的情念――二つの〈夢〉を手がかりとして――
 第四章 〈夢〉が見られない大君――宇治十帖の父・娘を導くもの――
 第五章 「浮舟物語」における母――菟原処女伝説より生成される母の救済――
 補論 『源氏物語』における副詞「ゆめ(夢)」の一解釈――忍ぶ恋の世界観を形成するもの―― 

第Ⅳ部 翻訳文学がもたらす新たな「夢」解釈――中国語訳を例として――
 第一章 『源氏物語』の翻訳により拓かれる世界――中国語訳『源氏物語』「夢」の描写方法を中心に――
 第二章 豊子愷訳『源氏物語』における明石像――翻訳書の可能性を探る――
 終章――物語の夢からわかること――


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