■伊藤聡・斎藤英喜編『神道の近代 アクチュアリティを問う』■
2023年3月20日 勉誠出版刊 274頁 3200円+税 |
[はじめに]「神道の近代」――あらたな知の可能性へ(伊藤聡・斎藤英喜)
[総論]「神道の中世」から「神道の近代」へ(伊藤聡)
第Ⅰ部 近代の国家と天皇祭祀・神社
天皇祭祀の近代(岡田莊司)
「勅祭社」靖国神社――招魂とその祭神への変換(岩田重則)
神武天皇説話の近代におけるその発見と変容――美々津出航伝承とおきよ丸(及川智早)
[COLUMN]近代神社の「巫女」をめぐって(小平美香)
第Ⅱ部 国体神学と国民道徳論
戦前日本における神社の社会的イメージの形成過程――明治末・小学校長永迫藤一郎の神社革新論をてがかりに(畔上直樹)
国体明徴運動と今泉定助(昆野伸幸)
日常生活から国家の秩序へ――筧克彦の「古神道」「神ながらの道」(西田彰一)
植民地朝鮮における国家神道――檀君をめぐる「同床異夢」(川瀬貴也)
第Ⅲ部 異端神道/霊術/ファシズム
近世の神話知と本田親徳――親徳による篤胤批判の意味(山下久夫)
中世神道と近代霊学――その接点をもとめて(小川豊生)
異端の神話という神話を超えて――『霊界物語』読解のための覚書(永岡崇)
明治二十年代の神道改革と催眠術・心霊研究――近藤嘉三の魔術論を中心に(栗田英彦)
修験道の近代――日本型ファシズムと修験道研究(鈴木正崇)
異端神道と日本ファシズム(斎藤英喜)
第Ⅳ部 学問としての神道
『神道沿革史論』以前の清原貞雄――外来信仰と神道史(大東敬明)
神道学を建設する――井上哲次郎門下・遠藤隆吉と「生々主義」の近代(木村悠之介)
柳田国男と黎明期の神道研究――神道談話会を通して(渡勇輝)
戦後歴史学と神道――黒田俊雄の研究をめぐって(星優也)
[COLUMN]今出河一友の由緒制作と近代における率川神社の由緒語り(向村九音)
[COLUMN]海外の近代神道研究(平藤喜久子)
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