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倉田容子著
『テロルの女たち 日本近代文学における政治とジェンダー』■

2023年2月22日 花鳥社刊 246頁 3600円+税


序章 公/私区分とジェンダー


Ⅰ 自由と女――宮崎夢柳の政治小説

第一章 「佳人」の死――「芒の一と叢」における女性表象
 はじめに
 一 「諸君は此の髑髏の誰れたるを知るか」
 二 勤王志士の系譜
 三 女性像の転換
 おわりに
第二章 土佐を歩く夢柳――初期テクストと土佐自由民権運動の距離
 はじめに
 一 夢柳と土佐自由民権運動
 二 陽暉楼/得月楼 
 三 「近水の楼台月の面影」
 四 「芸郡紀遊」
 おわりに
第三章 「鬼啾啾」における「主義」と「私事」
 はじめに
 一 女性像の変遷
 二 公/私区分の再編と「自由」な政治的主体
 三 「私事」としての女権論
 おわりに


Ⅱ 階級と女――福田英子と平林たい子

第四章 「女壮士」の行方――景山英子から福田英子へ
 はじめに
 一 英子をめぐる言説①――崇拝と侮蔑
 二 英子をめぐる言説②――〈公〉か〈私〉か
 三 『妾の半生涯』の同時代的文脈と戦略
 四 「婦人世界」における女性解放論
 おわりに
第五章 「理知」と「意志」のフェミニズム――平林たい子における公/私の脱領域化
 はじめに
 一 「承認」の政治からの再評価と批判
 二 「理知」と「行動への意志」
 三 「施療室にて」
 おわりに
第六章 境界をめぐる物語――平林たい子「夜風」論
 はじめに
 一 公的な活動様式
 二 「身辺的認識」からの脱却
 三 農民文学をめぐる論争
 四 「夜風」
 おわりに


Ⅲ 文化と女――三枝和子のフェミニズム・ディストピア

第七章 亡霊的な「女性原理」――「鬼どもの夜は深い」を中心として
 はじめに 一 滅亡への志向性
 二 亡霊としての「女性原理」
 三 「鬼どもの夜は深い」
 四 一九八〇年代フェミニズムにおける和子の位相
 おわりに
第八章 「自由」への憧憬と懐疑――『八月の修羅』から『隅田川原』へ
 はじめに
 一 第二波フェミニズムと「自由」
 二 『八月の修羅』
 三 「江口水駅」
 四 「隅田川原」
 おわりに
第九章 友でもなく、敵でもない者
 はじめに
 一 「敵」と「友」の境界線の混乱
 二 「「法」ロゴス」と「エリーニュス」
 三 「幽冥と情愛の契りして」 おわりに
終章 テロルの女たち

初出一覧
あとがき
索引


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