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藤井貴志著『〈ポストヒューマン〉の文学
――埴谷雄高・花田清輝・安部公房、そして澁澤龍彥――』■

2023年2月23日 国書刊行会刊 504頁 4000円+税


序章 《ポストヒューマン》のY字路――安部公房『第四間氷期』をめぐる交響――

Ⅰ 〈存在の革命〉――埴谷雄高から安部公房へ――
 第1章 埴谷雄高「虚空」と花田清輝――ポオ『メールストロームの渦』をめぐる軋轢と共振――
 第2章 〈魂〉のフロッタージュと〈物〉のコラージュ――埴谷雄高「一枚のエルンストの絵に」――
 第3章 シュペルヴィエルの影――埴谷雄高と安部公房「壁――S・カルマ氏の犯罪」――

Ⅱ 〈オブジェ〉の思想――安部公房と花田清輝――
 第4章 安部公房『壁』の中の〈ダリ〉――〈偏執狂的批判的方法〉と〈異形の身体〉表象――
 第5章 〈オブジェ〉達の革命――花田清輝と安部公房「壁――S・カルマ氏の犯罪」
 第6章 〈人形〉のレジスタンス――花田清輝の〈鉱物中心主義〉的モティーフと〈革命〉のヴィジョン――

Ⅲ 『死霊』と〈反出生主義〉――埴谷雄高から澁澤龍彥へ――
 第7章 〈子供〉を生むこと――埴谷雄高『死霊』の中の〈反出生主義〉――
 第8章 〈私小説〉としての『死霊』――〈反出生主義〉をめぐる埴谷雄高の〈芸術〉と〈実生活〉――
 第9章 〈単性生殖〉のユートピア――埴谷雄高と澁澤龍彥の〈反出生主義〉――

Ⅳ 《ポストヒューマン》の地平――澁澤龍彥と〈人形愛〉――
 第10章 〈生きた人形〉あるいは〈犬〉のような少女――川端康成「片腕」を読む澁澤龍彥――
 第11章 〈独身者の機械〉と〈異形の身体〉表象――「他人の顔」「片腕」「人形塚」の同時代性――
 第12章 ハンス・ベルメールの反時代的身体――四谷シモンが〈球体関節人形〉と澁澤龍彥に出逢う時――
 第13章 〈マネキン人形〉の詩学――安部公房と澁澤龍彥の〈人形愛〉――
 終章 〈人新世〉の埴谷雄高――『死霊』とポスト〈人間中心主義〉――

あとがき
初出一覧
索引


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