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後藤幸良著『伊勢物語と四季』■

2023年2月7日 武蔵野書院刊 276頁 9000円+税


はじめに――『伊勢物語』と四季と――

第一章 春の物語(一)――物語冒頭部をめぐって――
 はじめに
 一 初段に潜在する春
 二 二段の男を支える春
 三 〈春雨〉の表象
 四 「起きもせず」歌の表現性
 五 四段の春と人
 六 物語冒頭部と春

第二章 春の物語(二)――物語冒頭部以後――
 一 問題の所在
 二 春前半の物語の少なさ
 三 桜の季節
 四 花の美と凋落と
 五 残りの諸段の春

第三章 夏の物語
 はじめに
 一 夏の動揺の物語
 二 他の夏の物語
 三 夏の段以外の動揺の希薄さ
 四 夏の動揺の背景――段の構成枠としての季節観

第四章 秋の物語――衰退凋落をめぐって――
 はじめに
 一 衰退凋落の季節としての秋
 二 和歌における秋の美の衰退凋落と、秋物語と
 三 秋の「露」の物語
 四 死と無縁な秋の「露」の物語
 五 菊花の美

第五章 冬の物語――雪をめぐって――
 一 問題の所在
 二 和歌の冬・漢詩文の冬
 三 『伊勢物語』の冬物語
 四 春の雪から
 五 春の雪の章段の〈希望〉

【各論】
第六章 古代の夏の季節感――和歌集夏部のホトトギス詠を手掛かりに――
 はじめに
 一 『万葉集』巻第八・十の夏のホトトギス詠
 二 『万葉集』の鶯・雁との比較
 三 『古今集』の夏
 四 『後撰集』から『拾遺集』へ
 五 苦の夏
 六 古代の夏の季節感

第七章 四十三段の夏の物語
 はじめに
 一 『万葉集』のホトトギス詠と男女
 二 『新撰万葉集』のホトトギスの歌と詩
 三 『古今集』以後のホトトギス詠と男女
 四 四十三段の夏物語

第八章 六十段の二面的男像――朱買臣像の重層的引用――
 はじめに
 一 近世以前の把握
 二 近現代の把握
 三 朱買臣像の重層的引用
 四 優美さの裏の悪意――動揺の夏

第九章 『詩経』衞風「氓」と『伊勢物語』九十六段・六段――男の物語の屈折点――
 一 問題の所在
 二 衞風「氓」の世界
 三 「氓」と九十六段・六段
 四 「氓」世界の特徴
 五 「氓」の『伊勢物語』的変形と、九十六段における男物語の屈折
 六 六段の場合
 七 「氓」受容の広がり――結びに代えて

終章 本書の考察の概要と文学史的展望――四季の時空の男主人公像――
 一 本書の考察の概要と結論
 二 『伊勢物語』から『源氏物語』へ
 三 四季の時空の男主人公像

初出一覧
あとがき
索引


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