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武内佳代著『クィアする現代日本文学 ケア・動物・語り』■

2023年1月27日 青弓社刊 286頁 3000円+税


はじめに

第1章 金井美恵子「兎」――クィアとしての語り
 1 危うい近親相姦願望
 2 肉食と殺害に惑溺する少女
 3 過剰な模倣のゆくえ
 4 「少女」の物語から「私」の物語へ

第2章 村上春樹『ノルウェイの森』――語り/騙りの力
 1 男同士の絆と女同士の絆
 2 31と13
 3 語る/騙る女
 4 語られた/騙られた死
 5 女性の欲望を読み直す

第3章 村上春樹「レキシントンの幽霊」――可能性としてのエイズ文学
 1 不可解な孤独
 2 眠りのあとで
 3 パーティーに参加しない「僕」
 4 記録と距離

第4章 村上春樹「七番目の男」――トラウマを語る男
 1 「K」と「私」
 2 男性性の呪縛
 3 「波」の出来事
 4 トラウマの語り
 5 「私たち」のセラピー的空間

第5章 田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」――ケアの倫理と読むことの倫理
 1 ケアの倫理という思考方法
 2 潜在化するニーズ
 3 女性障害者の困難
 4 ケアの倫理と読みの倫理

第6章 松浦理英子『犬身』――クィア、もしくは偽物の犬
 1 ケアされる/ケアする犬
 2 犬という伴侶種
 3 被傷性とケアの倫理
 4 クィアな身体
 5 不穏なる暴力の気配

第7章 多和田葉子「献灯使」――未来主義の彼方へ
 1 障害者的身体をめぐって
 2 クィアな身体と反再生産的未来主義
 3 献灯使という子ども騙し
 4 可能性としてのケア

おわりに
初出一覧
あとがき
人名索引
事項索引


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