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■新・フェミニズム批評の会編『新・フェミニズム批評の会 創立三〇周年記念論集〈パンデミック〉とフェミニズム』

2022年10月28日 翰林書房刊 351頁 3300円+税


はしがき(編集委員会)

Ⅰ 〈パンデミック〉と女性/感染症と文学
 コロナ禍と女性――可視化された女性の窮状(松田秀子)
 コロナ禍と日記――植本一子『個人的な三月』『個人的な三ヶ月』(有元伸子)
 パンデミックと文学――宮本百合子『伸子』にみるスペイン風邪と恋(岩淵宏子)
 貞明皇后の短歌が担った国家的役割――ハンセン病者への「御歌」を手がかりに(内野光子)
 パンデミックには女性の政治的指導者の方が有能なのか――(千種キムラ・スティーブン)

Ⅱ 〈交差性〉から探る新たな読み
 自由への希求――桐野夏生『OUT』の〈OUT〉とはなにか(岩見照代)
 入管の人権侵害問題――中島京子『やさしい猫』を視座として(渡邊澄子)
 松田青子『持続可能な魂の利用』論――〈革命〉をシミュレートする想像力の行方(上戸理恵)
 戦争に抗う女性詩人からのメッセージ――「新フェミニズム批評の会三〇周年に寄せて」(羽矢みずき)
 ブラジルにおける女性文学の確立とグローバル化(江口佳子)

Ⅲ 21世紀・ポストヒューマニズムの可能性
 〈脱身体〉へ――リアル/デジタル空間をめぐる女の生と性(与那覇恵子)
 「ポストヒューマニズム」文学としての日本・韓国の女性文学(小林富久子)
 ゾンビ表象と原発――恩田陸『錆びた太陽』を読む(遠藤郁子)
 木村紅美『あなたに安全な人』論――「向こう側の闇」とアバター化する身体の示すもの(山田昭子)

Ⅳ 循環する自然/いのち/セクシュアリティ
 いのちと希望の詩人・高良留美子(渡辺みえこ)
 海猫沢めろん『キッズファイヤー・ドットコム』を読む――常識を揺り動かす子育て(永井里佳)
 鈴木悦にみる〈自然〉――田村俊子宛書簡を繙く(橋本のぞみ)
 川上未映子『春のこわいもの』覚書――大島弓子の少女マンガを視座に(矢澤美佐紀)
 フェミニズムの視点から見る〈グレイヘア〉ブーム(近藤華子)
 「サルビア」の真っ赤な花の色――〈血の穢れ〉から〈生理〉へ(中島佐和子)

Ⅴ 映像に見る〈パンデミック〉と現代
 新自由主義と〈格差・分断〉の拡大――アジア・欧米の映画から考える(岡野幸江)
 映画「海辺の彼女たち」とリプロダクティブ・ジャスティス(藤木直実)
 〈恐怖〉映画「コンテイジョン」――ウイルス/〈ウイルス〉に抗う魂のバトンパス(渡邉千恵子)
 アニメ「竜とそばかすの姫」――未来を拓く声(溝部優実子)

Ⅵ フェミニズムの“力”
 私的〈平成〉回顧録――家族・スマホ・ジェンダーの視点から(小林美恵子)
 ハラスメントを乗り越えて――救済としてのフェミニズム(小林裕子)
 富士見高原の三十年――わたしのフェミニズム(吉川豊子)
 フェミニズム文学批評との出会い――人と本との一期一会(真野孝子)
 女性学と私――中国初の日本語による女性学授業を担当して(羅麗潔)
 渋谷「じょあん」――ゆるやかに人とつながりあった日々(漆田(土井)和代)

Ⅶ 高良留美子氏 追悼
 辞世の句 高良留美子氏略歴
 高良留美子詩選
 高群逸枝『母系制の研究』との出会いから縄文の母系制の本を書くまで
 高良留美子未発表論文 ジェンダーの凋落――イヴァン・イリイチへの批判

資料 新・フェミニズム批評の会 三〇年のあゆみ
 新・フェミニズム批評の会 刊行書籍総目次
 「新・フェミニズム批評の会」発足のお知らせと参加のよびかけ
 声明「脱原発」を訴える
 執筆者紹介


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