■河添房江・松本大編『源氏物語を読むための25章』■
2023年10月1日 武蔵野書院刊 331頁 2500円+税 |
はじめに(河添房江)
1 桐壺巻×歴史 歴史的研究の課題と展望(今井上)
2 桐壺巻×国語教育 「長恨歌」との比較から桐壺更衣の人物像を読む(古屋明子)
3 帚木巻×仏教 仏典精査の研究を基礎づける(松岡智之)
4 帚木巻×噂・名・メディア 噂から読む、『源氏物語』の物語観(水野雄太)
5 空蟬巻×本文 本文とは何か(新美哲彦)
6 若紫巻×書誌学 書物が教えてくれること(佐々木孝浩)
7 若紫巻×絵画 若紫巻の源氏絵(稲本万里子)
8 紅葉賀巻×注釈 よォーこそ、注釈の世界へ(松本大)
9 花宴巻×作者・紫式部 藤原道長家と「源氏」の物語(中西智子)
10 賢木巻×現代語訳 「現代」の言葉で古典をどう再現するか(大津直子)
11 須磨巻×漢詩文 訓読という回路を使って漢詩文世界とつながる(長瀬由美)
12 澪標巻×動物・鳥 海辺の鳥から四季の鳥へ(草野勝)
13 蓬生巻×建築・調度・庭園 寝殿造の廃墟の美学(倉田実)
14 薄雲巻×語り 作中人物と語り手の「話声(narrative voice)」を聴きとる(陣野英則)
15 薄雲巻×儒教・孝 物語に見る「御学問」と儒教的「孝」(趙秀全)
16 玉鬘巻×衣装 衣装表現を読むということ(畠山大二郎)
17 行幸巻×先行作品 大原野行幸の贈答歌と『伊勢物語』(吉野誠)
18 梅枝巻×唐物 唐物から国風文化論へ(河添房江)
19 若菜上巻×自然・風 女三の宮降嫁と密通事件に表れる〈風〉(山際咲清香)
20 若菜下巻×音楽 平安時代の音楽と物語の音楽(西本香子)
21 夕霧巻×皇女 「紫の上の述懐」と皇女の生(本橋裕美)
22 幻巻×和歌 作中歌・引歌・歌ことば(鈴木宏子)
23 匂宮巻×薫物・香 「その道の人」匂宮の前栽へのまなざし(田中圭子)
24 竹河巻×通過儀礼 通過儀礼と皇位継承から竹河巻を読み直す(高橋麻織)
25 浮舟巻×女性・ジェンダー 「女」の位置をめぐる浮舟という行為体(斉藤昭子)
参考文献・データベース・サイト一覧(草野勝)
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