■星優也著『中世神祇講式の文化史』■
2023年2月28日 法藏館刊 329頁 6000円+税 |
序章 研究史の整理と本書の位置
第一節 中世神仏信仰・中世神道研究の現在
第二節 中世神道と神楽
第三節 講式・神々の講式・神祇講式
第一部 『神祇講式』の儀礼世界
第一章 神冥論――『神祇講式』「廻向発願」段をめぐって――
第一節 『神祇講式』の「神冥」をめぐって
第二節 「神冥」について
第三節 「神祇」と「神冥」
第四節 諸霊に廻向する「神冥」
第二章 諸社瑞籬は則ち厳浄仏土なり――『神祇講式』の社壇浄土説――
第一節 社檀・浄土・印文
第二節 春日・貞慶・浄土
第三節 春日の浄土から神の浄土へ
第三章 大日印文・第六天魔王神話――中世神話としての『神祇講式』――
第一節 『神祇講式』の神話世界
第二節 『神祇講式』と『沙石集』
第三節 「府璽」から「神璽」へ
第四節 「魔」なるもの
第二部 『神祇講式』の流布と展開
第四章 解脱上人・神冥・太子伝――文保太子伝と『神祇講式』――
第一節 仮託と儀式
第二節 『神祇講式』総礼伽陀の形成
第三節 『神祇講式』における「随所」の言説
第四節 解脱上人説と春日信仰 第五節 文保太子伝と『神祇講式』
第五章 熱田神と魔界廻向――真福寺蔵『熱田講式』をめぐって――
第一節 平安末・鎌倉期熱田の神道説
第二節 『熱田講式』の儀礼世界
第三節 室町後期熱田信仰の展開
第六章 津軽岩木山縁起の生成――安倍仲満撰『十坊縁起』を読む――
第一節 岩木山信仰と縁起―『十坊縁起』の背景
第二節 岩木山の安倍氏と播磨守仲満
第三節 近世岩木山の神道説形成
第三部 『神祇講式』と神楽・祭文
第七章 講式から祭文へ――『神祇講秘式』論――
第一節 『神祇講秘式』について
第二節 儀礼のなかの『神祇講秘式』
第三節 講式から祭文へ
第八章 三輪流神道の神楽――『神祇講式』と『神楽大事』を中心に――
第一節 地域社会に広がる『神祇講式』
第二節 三輪流神道の『神祇講式』
第三節 三輪流神道の神楽
第九章 『神祇講式』と神楽・祭文――奥三河と南九州――
第一節 奥三河の『神祇講式』――大神楽と花祭――
第二節 藺牟田神舞における『神祇講式』
終章 本書の成果と課題
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