■渡邊英理著『中上健次論』■

はじめに
第一章　（再）開発文学／「戦後文学」と「はじまり」――「一番はじめの出来事」
第二章　動物と私のあいだ――「熊の背中に乗って」「鴉」
第三章　性愛と争闘――「偸盗の桜」「鬼の話」
第四章　被差別の人類学、賤者の精神分析――「石橋」
第五章　（再）開発と「公共性」――「海神」
第六章　路地・在日・スーパーマーケット――「海神」「石橋」「花郎」
第七章　媒介者の使命――「葺き籠り」
第八章　生命の縁起、脱人間／人文主義――『千年の愉楽』
第九章　仮設と雑草――『地の果て 至上の時』