■中島国彦著『森鷗外 学芸の散歩者』■
2022年7月20日 岩波書店刊 246頁 880円+税 |
プロローグ――自伝と証言の間
Ⅰ 林太郎として生まれて――日本とドイツ
1 故郷と両親――青野山に見守られて
2 医学に導かれて――上京と医学校生活
3 ドイツ留学――諸都市をめぐる
Ⅱ 鷗外への変貌――創作と軍務
4 ドイツ三部作――エリーゼ事件と最初の結婚
5 翻訳と論争――応答する自己
6 「観潮楼」での新しい試み――『美奈和集』の成立
7 小倉での日々と再婚――新たな出会いと別れ
Ⅲ 飛躍する鷗外――文壇への復帰
8 東京への帰還と日露従軍――『うた日記』の世界
9 新しい表現を求めて――『スバル』での活躍
10 小説世界を広げる――『青年』の心理
11 大逆事件に向き合う――「かのやうに」『雁』「灰燼」
Ⅳ 林太郎として死す――歴史と人間
12 明治の終焉――「阿部一族」「安井夫人」の造型
13 歴史小説の展開――「山椒大夫」「高瀬舟」の試み
14 史伝の世界――「澀江抽斎」「北条霞亭」の境地
15 晩年の仕事――遺言に至る道
エピローグ――移ろい、よみがえる鷗外
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