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胡逸蝶著『芥川文学における帝国主義批判の再検討――その思想の展開と特徴をめぐって――』■

2021年9月20日 白帝社刊 211頁 3000円+税


序章 21世紀の芥川研究と帝国主義
 一、なぜ帝国主義か
 二、21世紀の芥川研究と本書の問題意識
 三、本書の考察対象と研究方法
 四、本書の構成

第一章 「首が落ちた話」論――個人の生存権への視線――
 はじめに
 一、マスメディアによる戦争宣伝
 二、日本軍の人道主義
 三、日本兵と中国兵との同一性
 四、一人の兵士の生存願望
 おわりに

第二章 「南京の基督」論――芥川龍之介の植民地主義批判の限界と可能性をめぐって――
 はじめに
 一、隠喩としての「梅毒」
 二、梅毒に感染しなかった日本人旅行家
  1、日本人旅行家と混血児
  2、もう一つの被支配国に対する扱い方
 おわりに

第三章 「奇妙な再会」論――文化を移植する試みとその挫折――
 はじめに
 一、日清戦争という舞台の設定
  1、日清戦争前後における日本人の対中国観
  2、支那趣味が盛んになった1920年代
 二、中国の古典文化を日本に移植する試み
 三、文化を移植する試みの挫折 おわりに

第四章 「将軍」論――帝国日本の思想宣伝の道具としてのN将軍――
 はじめに
 一、同一から対立へ
 二、帝国軍人への道
 三、象徴的な存在としてのN将軍
  1、N将軍という人物像
  2、「将軍」と「手巾」
 おわりに

第五章 「僻見」論――岩見重太郎観に見る日本の植民地政策に対する芥川龍之介の批判意識――
 はじめに
 一、ニーチェとナチズム
 二、芥川龍之介とニーチェの「超人」
 三、芥川における「超人」像の独自性――理想化された重太郎
 四、〈超人〉の追随者――「我々」という群像
 おわりに

第六章 「桃太郎」論――市民の戦争への関与をめぐって――
 はじめに
 一、芥川「桃太郎」の特性
 二、関東大震災朝鮮人虐殺事件における市民の役割
 三、国内矛盾の対外転嫁
 四、桃太郎の天才論的な意味合い
 おわりに

第七章 全体のまとめ
 一、各章のまとめ
 二、芥川文学における帝国主義批判という思想の特徴
 三、残る課題


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