■田村景子編著 田部知季・小堀洋平・吉野泰平著『文豪東京文学案内』■
2022年4月30日 笠間書院刊 383頁 1800円+税 |
はじめに
第1部 東京の成立
№01 森鷗外 公職と家庭を結ぶもの
№02 夏目漱石 生家と山房と火葬場と
№03 正岡子規 俳句や短歌で写し取った東京の息吹
№04 国木田独歩 武蔵野の落葉樹林、大東京の片隅
№05 島崎藤村 山から郊外へ、郊外から町へ
№06 樋口一葉 貧しさに縛られる人々の街
№07 岡本綺堂 江戸と東京を見つめる探偵の眼
№08 近松秋江 友情と痴情の牛込と小石川
№09 芥川龍之介 山の手の郊外から、大川の水を思う
第2部 東京の百年
№10 幸田露伴・幸田文 移ろいゆく東京の川辺で
№11 田山花袋 発展する「帝都」、その中を歩む人々
№12 泉鏡花 幻想の作家は現実の東京に暮らした
№13 高浜虚子 雑誌『ホトトギス』の成長とともに
№14 正宗白鳥 宿命的な「故郷」、その下宿屋とアパートで
№15 永井荷風 「平民的」な場所へ、「優越人種」を避けて
第3部 関東大震災の前後
№16 志賀直哉 「小説の神様」は、東京を疾駆した
№17 北原白秋 青春時代の饗宴、「大東京」を離れた田園
№18 谷崎潤一郎 東京ヲコンナ浅マシイ乱脈ナ都会ニシタノハ誰ノ所業ダ
№19 萩原朔太郎 東京地図を忍ばせ、東京の雑沓に幻想の「猫町」を探す
№20 宇野浩二 「木のある都」、そして「苦の世界」
№21 江戸川乱歩 浅草の木馬は廻るガラガラ、ゴットン、ガラガラ、ゴットン
№22 宮沢賢治 東京土産の大きなトランクに理想郷イーハトヴの童話をつめこんで
№23 横光利一 台地の合間と銀座の裏町
№24 川端康成 たえざる旅行者は「きたない美しさ」への好奇心を描く
№25 佐多稲子 消えることのない「東京地図」の記憶
第4部 東京大空襲と戦後
№26 宇野千代 私は自由に生きて行く
№27 太宰治・井伏鱒二 荻窪の朝霧、武蔵野の夕陽
№28 坂口安吾 空漠たる「東京」が、猛火を噴き上げた夜
№29 松本清張 地方と都市が交差する点
№30 安部公房 匿名都市への解放
おわりに
Column.01 スラム
Column.02 盛り場
Column.03 関東大震災
Column.04 東京大空襲
Column.05 終焉の地、東京
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