ロゴ
Home | About Us | Contact Us | Site Policy | Access Map

怪異怪談研究会監修/茂木謙之介・小松史生子・副田賢二・松下浩幸編著『〈怪異〉とナショナリズム』


2021年11月29日 青弓社刊 370頁 3800円+税


はじめに(茂木謙之介)
 第1部 戦争と教化
第1章 戦意高揚物語への接近と離反――泉鏡花「海戦の余波」における〈人間ならざるものたち〉の役割(鈴木彩)
第2章 出征する〈異類〉と〈異端〉のナショナリズム――「軍隊狸」を中心に(乾英治郎)
第3章 恋する死者たちの〈戦後〉――『英霊の聲』と文学的なるもの(松下浩幸)
第4章 二十世紀前半の史蹟保存事業と史蹟の怪異(齋藤智志) [コラム]亡霊となる戦死者(川村邦光)
 第2部 政治と革命
第5章 怪異と迷信のフォークロア――佐藤春夫「魔鳥」「女誡扇綺譚」における〈植民地的不気味なもの〉(堀井一摩)
第6章 テロルの女たちはなぜ描かれたのか――宮崎夢柳「鬼啾啾」の虚無党表象をめぐる一考察(倉田容子)
第7章 〈怪異〉からみる二・二六事件――北一輝と対馬勝雄におけるオカルト的想像力(茂木謙之介/大道晴香)
第8章 マルクス主義的陰謀論の諸相――デリダ・ジェイムソン・太田竜(栗田英彦)
第9章 井上円了の妖怪学と天皇神話(井関大介) [コラム]戦争と妖怪的なるもの、三題(成田龍一)
 第3部 合理化とモダニズム
第10章 大佛次郎「銀簪」と近代的怪談――山田風太郎創作メモ「小説腹案集」より「雪女」の記載を手がかりに(谷口基)
第11章 中井英夫「虚無への供物」考――〈戦後〉という怪談、中井英夫から寺山修司へ(小松史生子)
第12章 浮遊する「墳墓」と永続性のゆくえ――細野雲外『不滅の墳墓』のナショナリズムと〈怪異〉(副田賢二)
第13章 “オカルト天皇(制)”論序説――一九八〇年代雑誌「ムー」の分析から(茂木謙之介)
[コラム]新宗教における怪異とナショナリズム――初期霊友会の歴史観と日本の位置(島薗進)
おわりに(茂木謙之介)



ページトップへのボタン このページのトップへ


Copyright (C)2006 日本文学協会, All Rights Reserved.