■国文学研究資料館・高麗大学校グローバル日本研究院編
『東アジアにおける知の往還』■
2021年3月15日 勉誠社制作 193頁 2800円+税
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【序】
刊行によせて(ロバートキャンベル)
刊行によせて(鄭炳浩)
本書の企画と構成(齋藤真麻理・金秀美)
Ⅰ 書物と文化
『栄花物語』と朝鮮王朝の宮廷文学――『閑中録』との比較を中心として(桜井宏徳)
遺稿集の季節――二十世紀前半の日本の言説編制(谷川惠一)
近代日本の元寇図と『蒙古襲来絵詞』(金容澈)
〈コラム〉絵画と文字の表現コード――『源氏物語絵巻』を読み解く(金秀美)
〈コラム〉奈良絵本と『徒然草』――ジャンルを往還するメディア(齋藤真麻理)
〈コラム〉正方形の本をめぐって(入口敦志)
Ⅱ 記録と記憶
日本と韓国の災難文学と記憶
――セウォル号沈没事件と東日本大震災の災難詩を中心として(鄭炳浩)
近代福島県富岡町小良ヶ浜の文書管理――複合災害・縁故地・区有文書(西村慎太郎)
〈コラム〉『三国遺事』を巡るいくつかの知見について(宋浣範)
言語と減刑――森鴎外『高瀬舟』において(野網摩利子)
〈コラム〉在日朝鮮人「帰国事業」の記録と記憶の文学(金季杍)
Ⅲ 都市という舞台
江戸における巨大寺院の復興と講中――築地本願寺の場合(渡辺浩一)
日本の伝統詩歌に描かれた大都京城の風土(嚴仁卿)
〈コラム〉『京城日報』と近代都市京城の表象
――横光利一の満鉄招請文学講演旅行と「天使」を中心に(金孝順)
パリが主人公――レティフとメルシエの作品とパリの文学的神話の誕生(ギョーム・カレ)
〈コラム〉日韓の西洋探偵小説における都市表象
――エミール・ガボリオの『ルルージュ事件』を中心に(兪在真)
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