■西田谷洋著『物語の共同体』■
2021年5月31日 能登印刷出版部刊 283頁 2000円+税 |
はじめに
Ⅰ 子供をめぐる文学
1 消費される児童像――徳田秋聲Ⅰ
2 「花が咲く」の修辞的リアリズム――徳田秋聲Ⅱ
3 結婚と少女の自立――小寺菊子Ⅰ
4 初期小説と後期小説の妄想――小寺菊子Ⅱ
5 児童文学――室生犀星Ⅰ
6 「蜜のあはれ」の構造――室生犀星Ⅱ /
Ⅱ 共同体の詩学
1 戦後小中学校国語教科書の中のイメージ――小泉八雲Ⅰ
2 戦後高等学校国語教科書で問われるイメージ――小泉八雲Ⅱ
3 センチメンタル・モダニズム――田中冬二
4 リベラリズムを封じ込める『なぜ「自由」は不自由なのか』――仲正昌樹
5 『クロムクロ』における反共リベラリズムの借用――P.A.WORKS
付論 『機動戦士ガンダムUC』における指導と平等 /
Ⅲ 想像と制御
1 文学史と歴史のあいだ――森英一
2 創作作法における読者意識――徳田秋聲Ⅲ
3 「若芽」と「円陣を組む女たち」におけるプロット――島田清次郎・古井由吉
4 『ぬるい毒』語りの循環との救済の複数性――本谷有希子
5 『仙童たち』における紐帯と書き換え――栗林佐知
6 『日没』のディストピアと闘争――桐野夏生
7 『首里の馬』におけるモノと人の繋がり――高山羽根子
あとがき
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