■五味渕典嗣著『「国語の時間」と対話する 教室から考える』■
2021年4月9日 青土社刊 266頁 2200円+税
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はじめに
「教室」に向かって
第1章 翻弄される教室 高校国語「改革」をめぐって
1 ずさんな二項対立/
2 国語教科書とポストモダニズム/
3 「現代の国語」「言語文化」の思想/
4 「論理国語」「文学国語」と教室への想像力/
5 「新しい国語科」とどう向き合うか
第2章 未来は誰のものか? 新学習指導要領のイデオロギー
1 ある教室の風景から/
2 「Society 5.0」と解体される社会/
3 コンピテンシー・ゲーム?/
4 カリキュラム・マネジメントと書類仕事の憂鬱/
5 ことばを取り返すために
コラム マウンティング言説としての「学力低下」論
第3章 精読・多読・表現 教員の行為者性をめぐって
1 実践から考える/
2 思想としての「課題図書」/
3 現代の言語政策と権力の代理人/
4 「希望」を語るために
コラム 教科書と検定
第4章 教室の小説/小説の教室 『羅生門』『こころ』再読
1 「定番教材」の役割/
2 境界の物語としての『羅生門』/
3 『こころ』を読む困難/
4 聞かない聞き手の語り/
5 研究と教室のあいだ
第5章 「評論文」をどう読むか 『「である」ことと「する」こと』再読
1 批評としての編集/
2 教材化の戦略/
3 データベース型教材/
4 『「である」ことと「する」こと』の思考
コラム 定番教材いま、むかし
第6章 文学の貧困 「実用文」を読んでみる
1 書類と統制/
2 「新しい国語科」の隠れたカリキュラム/
3 「文学国語」の中の「文学」/
4 文学の貧困 コラム 著者は正答ができない?
第7章 表現と検閲 「文学国語」への授業提案
1 授業のねらい/
2 日本近代文学と「検閲」/
3 「検閲」を意識する/
4 「文学」の役割
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