■上野誠・鉄野昌弘・村田右富実編『万葉集の基礎知識』■
2021年4月23日 KADOKAWA刊 453頁 2400円+税
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はじめに(上野誠)
万葉集をみわたす
Ⅰ 万葉集のうちがわ
一、歌のしわけとなりたち
(1)二十巻それぞれの巻をひもとく
(2)「先行歌集」とは何か
(3)万葉集のなりたち
【コラム①】万葉集のはじめとおわり
二、歌びととその時代
(1)額田王から柿本人麻呂へ
(2)柿本人麻呂から山部赤人へ
(3)山部赤人、笠金村、高橋虫麻呂、大伴旅人の世界
(4)大伴旅人から大伴家持へ
【コラム②】万葉集の女歌
(5)大伴家持とその仲間たち
(6)万葉集の編纂と大伴家持
(7)東歌と防人歌の世界
(8)作者不記載歌の位置づけ
【コラム③】歌と歌をつなぐくふう
三、歌のかたちとくふう
(1)『古事記』『日本書紀』の歌と万葉歌
(2)五音と七音のリズム
(3)長歌、短歌、旋頭歌、仏足石歌
(4)長歌と反歌と
【コラム④】旋頭歌の笑い
(5)枕詞とは何か
(6)序詞とは何か
(7)掛詞とは何か
(8)譬喩歌とは何か
(9)歌と文法
【コラム⑤】こころとことばを結ぶ
四、漢字と万葉集
(1)歌を記すということ
(2)漢字の使い方
(3)万葉歌の仮名遣い
【コラム⑥】難波津の歌
五、万葉集を復元する
(1)写本とは何か
(2)写本のいろいろ
(3)写本と刊本
(4)金属活字本の万葉集
【コラム⑦】写本をめぐる旅
Ⅱ 万葉集のそとがわ
一、万葉集の広がり
(1)『古事記』『日本書紀』と万葉集
(2)『風土記』と万葉集
(3)歌物語と万葉集
(4)『古今和歌集』と万葉集
【コラム⑧】能楽と万葉集
(5)平安和歌と万葉集
(6)『新古今和歌集』と万葉集
(7)江戸時代の文学と万葉集
(8)近現代文学のなかの万葉集
(9)近代短歌と万葉集
【コラム⑨】ポップカルチャーと万葉集
二、注釈書の歴史
(1)万葉集のなかの万葉歌の注釈
(2)万葉集注釈の始まり
【コラム⑩】校本万葉集と索引
(3)仙覚と契沖の注釈
(4)国学者と万葉集
(5)近代における万葉集の注釈
【コラム⑪】景の歌表現
三、新しい万葉研究の芽ぶき
(1)木簡と万葉集
(2)古代史と万葉集
(3)歴史地理学と万葉集
【コラム⑫】明日香の風土
(4)数量的研究のはじまり
(5)博物館のなかの万葉集
(6)多文化社会のなかの万葉集
【コラム⑬】外国語訳万葉集
四、万葉集とその時代
(1)都城と万葉集
(2)白村江の戦いと万葉集
(3)壬申の乱と万葉集
【コラム⑭】班田と万葉集
(4)長屋王の変と万葉集
(5)古代官僚制と万葉集
(6)大伴家持と奈良時代の政変
(7)正倉院宝物と万葉集
【コラム⑮】万葉びとの技術
五、中国文学と万葉集
(1)中国文学を踏まえて万葉集をどう読むか
(2)六朝思想と万葉集
(3)『文選』と万葉集
【コラム⑯】敦煌文書と万葉集
Ⅲ 万葉集を味わう(鉄野昌弘編)
【コラム⑰】名歌とは何か
Ⅳ 万葉集をよむための小事典(井ノ口史編)
一、『万葉集』の基本
二、『万葉集』探究のためのキーワード
三、『万葉集』研究のためのキーワード
四、万葉歌人小事典
付録地図
万葉歌分布図
古代宮都図
筑紫鴻臚館
大宰府
飛鳥京・藤原京
難波京
平城京
久邇京・紫香楽宮
和歌浦
五畿七道
東国の官道と国府
東アジアの都城
遣唐便航路推定図
あとがき(村田右富実)
参考文献
主要索引
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