■高木信著『亡霊論的テクスト分析入門』■
2021年3月31日 水声社刊 370頁 3800円+税
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長めの「はじめに」
亡霊論からテクストを読むとはどういうことか?
序章 〈亡霊〉とはなにか?――中世戦記文藝の窓から
第Ⅰ部 戦争をさまよう亡霊
第一章 原爆体験は混線して語られる――林京子「空缶」
第二章 敗戦を“よろけ”ながら歩く――梅崎春生「桜島」
第三章 戦争を“とつとつ”と歩く
――梅崎春生「桜島」、山川方夫「夏の葬列」、田宮虎彦『沖縄の手記から』 /
第Ⅱ部 教室に取り憑く亡霊
第四章 死者と語りあう――川上弘美「花野」
第五章 秘密で女神を拘束する――三島由紀夫「美神」
第六章 語らぬ東北の〈女〉を動物化する――三島由紀夫「橋づくし」
第七章 教室のなかの嘘と闘う――恩田陸「骰子の七の目」 /
第Ⅲ部 J―POPのなかの亡霊
第八章 〈話型〉からテクストを読む――J―POPで身につける読解の技法
第九章 女性たちは抑圧され搾取される――J―POPのジェンダー・バイアス /
第Ⅳ部 放射性物質という亡霊
第十章 原発が〈不在の原因〉として潜勢化する――園子温監督作品『希望の国』
第十一章 亡霊としての放射性物質が攪乱する
――園子温監督作品『希望の国』、太田隆文監督作品『朝日のあたる家』
終章 〈亡霊〉を読むとはどういうことか?――「誤解」ではなく「誤読」へ
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