■古閑章編
『新薩摩学15　古閑章教授退職記念号
――これからの学問のエッジを極める』■

じめに（古閑章）　

第一部　刊行に寄せて　
　　一　独自性と多様性への道を拓く（松下栄子）　
　　二　No Alcohol, No Koga（半沢幹一）　
　　三　先生と呼ぶ日は近い？（松葉瀬忠夫）　
　　四　文人の相貌（坂元昌樹）　
　　五　肉体的な感性、不羈の人に編まれる書（向原祥隆）　／　

第二部　これからの学問のエッジを極める二十四章　
　第一章　梶井文学と結核（古閑章）　
　第二章　梶井基次郎「檸檬」――古閑章「読みの共振運動論」を巡って――（棚田輝嘉）　
　第三章　梶井基次郎の「闇と光」覚え書・祖型としての「過古」（松本常彦）　
　第四章　比喩ではなく―梶井基次郎「桜の樹の下には」の心象描写――（はんざわかんいち）　
　第五章　メロスは裸だ。――「走れメロス」論――（長野秀樹）　
　第六章　日本近代文学と他者の表象――村上春樹と夏目漱石――（坂元昌樹）　
　第七章　ハルキのエイプリル・フール―自己劇化のはじまるとき――（平野芳信）　
　第八章　帰還船からの眺め――結末から捉え返す『俘虜記』――（大原祐治）　
　第九章　井上靖文学における「歴史小説」と「時代小説」
　　　　　　　　――「敦煌」「蒼き狼」と「風林火山」を中心に――（高木伸幸）　
　第十章　山崎豊子『不毛地帯』論――壹岐正・商社マンとしての運命――（徳永光展）　
　第十一章　危機の時代のミステリ（押野武志）　
　第十二章　環境音を翻訳する――アニメーション『オトッペ』の存在意義――（広瀬正浩）　
　第十三章　〈靴〉が紡ぐ物語――『となりのトトロ』と『千と千尋の神隠し』――（山本亮介）　
　第十四章　魂の盟友―石牟礼道子と渡辺京二――（米本浩二）　
　第十五章　連体歌分析の課題（多門靖容）　
　第十六章　国際俳句の改革――二行俳句の推進とその展開――（永田満徳）　
　第十七章　琉球・沖縄の短詩形文芸と琉球漢詩（武藤清吾）　
　第十八章　誤解の構造――読解指導成立期の沖山光――（幸田国広）　
　第十九章　学力保障と伝統文化の継承は両立できるか――奄美群島の挑戦――（広瀬健一郎）　
　第二十章　人口減少社会における地方行政の現在
　　　　　　　　　――鹿児島県の新総合体育館建設の議論を事　例として――（栗原真孝）　
　第二十一章　鹿児島県被ばく者の無言の語り――個人名と場所と――（横手一彦）　
　第二十二章　知られざる川内原発の実相
　　　　　　　　　――海洋環境破壊と住民の健康への影響について――（向原祥隆）　
　第二十三章　海の縄文文化――日本人の“とりなし”のこころのゆりかご――（尾曲巧）　
　第二十四章　平行線の交わるところ――デザルグの光景――（久木田英史）　／　

第三部　資料篇　
　　一　古閑章略歴（自筆）　
　　二　研究業績一覧　

おわりに（古閑章）