■近藤信義著『平安朝国史和歌注考 『日本後紀』『続日本後紀』
『三代実録』付『東大寺要録』』■
2020年10月31日 花島社刊 404頁 9500円+税
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第一章 延暦(桓武天皇)期の和歌
一、延暦宴歌考――後期万葉集からのまなざし
一 曲宴歌における天皇の位置
二 遊猟の宴における天皇の位置
三 遣唐使送別の宴における天皇の位置
二、桓武天皇の和歌各論――『日本後紀』の七首
①延暦十四年四月十一日(曲宴)――「古の野中ふる道……」
②延暦十四年四月十一日(和歌)――「君こそは忘れたるらめ……」
はじめに――天皇歌(古歌)と和歌
一 語注と考察
二 歌の背景
三 古歌「古への野中ふる道」
四 和歌
③延暦十五年四月五日(曲宴)――「今朝の朝け名をと云ひつる……」
はじめに――ホトトギスの鳴声
一 語注およびその考察
二 ホトトギス歌の百年
④延暦十六年十月十一日(曲宴)――「このごろの時雨の雨に」
はじめに――残菊を詠む
一 語注と考察
⑤延暦十七年八月十三日(遊猟)――「今朝の朝明け鳴くちふ鹿の……」
はじめに――「遊猟」の宴歌
一 語注と考察
二 補考
三 喩としての『鹿鳴』詩
四 天皇歌の周辺、及び歌の特徴
追考 万葉歌の伝聞表現における時制の問題
一 歌と語注
二 時間表現としての「今朝の朝明け」
三 伝聞表現内の時間の諸相
⑥延暦二十年正月四日(曲宴)――「梅の花恋ひつつをれば……」
はじめに――正月雪の日の曲宴の歌
一 語注と考察
二 宴の主題について
⑦延暦二十二年三月廿九日(餞宴)――「この酒は凡にはあらず……」
はじめに――遣唐使送別の宴歌
一 語注と考察
二 和歌語注
三 補考――読解のために
四 「賜餞」と歌
第二章 大同(平城天皇)期の宴歌
一、平城天皇の周辺
二、和歌各論――『日本後紀』の三首
①大同二年九月二十一日(皇太弟頌歌)――「みや人のその香に愛づる……」
②大同二年九月二十一日(天皇和歌)――「折り人の心のまにま……」
③大同三年九月十九日(平群賀是麻呂奉献歌)――「いかに吹く風にあればか……」
第三章 弘仁(嵯峨天皇)期の遊宴歌
一、嵯峨・淳和天皇の周辺――文業の場
二、和歌各論――『日本後紀』の二首
①弘仁四年四月二十二日(藤原国人献上歌)――「今日の日の池のほとりに……」
②弘仁四年四月二十二日(天皇和歌)――「ほととぎす鳴く声きけば……」
第四章 承和・嘉祥(仁明天皇)期の賀宴和歌
一、仁明天皇の周辺
二、和歌各論――『続日本後紀』の三首
①承和十二年正月八日(尾張連濱主舞楽奉献時和歌)――「ななつぎの御代にまわへる……」
②承和十二年正月十日(尾張連濱主舞楽奉献時和歌)――「翁とてわびやはをらむ……」
③嘉祥二年三月二十八日(仁明天皇四十賀奉献長歌)――「日本のヤマトの國を……」
第五章 平安朝国史童謡三題
一、はじめに
二、童謡各論――『日本後紀』『続日本後紀』『三代実録』
①大同元年四月七日(桓武天皇登祚の童謡)――『日本後紀』の一首
②承和九年八月十三日(桓貞親王廃太子時の童謡)――『続日本後紀』の一首
③清和天皇即位前紀(三超の童謡)――『日本三代実録』の一首
付章 天平勝宝四年(孝謙天皇)四年十日――『東大寺要録』中の和歌四首
一 東の山辺を清み
二 法の下花咲きにたり
三 源の法の興りの
四 美しと我が思ふ君は
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