■九里順子著『詩人・木下夕爾』■
2020年7月28日 翰林書房刊 348頁 3800円+税
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第一章 『田舎の食卓』のイメージと身体
1 夕爾と克衛の「僕ら」
2 「私」の立て方――夕爾と立原
3 冬二の風土、夕爾の世界
4 憧憬に現実が入り込む
第二章 『生れた家』の〈現実〉
1 故郷の肉体
2 反復による受容
3 リルケ的到達点
4 メルヘンと死
第三章『昔の歌』の〈戦後〉
1 外されたもの
2 命あること
3 遅れる時間を支える
4 『詩文学研究』、梶浦正之と丹羽哲夫
第四章 『晩夏』の俳句的空間
1 多元的余白
2 俳句的充足
3 磁場の形成
4 『木靴』の姿勢
5 「広場」の声
第五章 『児童詩集』の方法
1 発見の起点
2 心の場所
3 「川」の形象
第六章『笛を吹くひと』の〈不在〉
1 血と夕焼
2 俳句で描かなかったもの
3 繋ぐ「影」
4 「広場」を超えて
第七章 「生きられる」晩年
1 「僕は生きられる」
2 『春雷』という場
3 『木靴』同人と「広島」
4 終末感と明日への意思
5 「長い不在」まで
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