■飯田祐子・中谷いずみ・笹尾佳代編著
『女性と闘争――雑誌「女人芸術」と一九三〇年前後の文化生産――』■
2019年5月28日 青弓社刊 216頁 2800円+税
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はじめに(飯田祐子/中谷いずみ/笹尾佳代)
第1部 左翼思想とジェンダー
第1章 階級闘争におけるセクシュアリティ
――女性闘士たちと「愛情の問題」(中谷いずみ)
コラム 洋モス争議と「女人芸術」(中谷いずみ)
第2章 女性解放と恋愛至上主義との間
――大正・昭和期のコロンタイ言説の受容(呉佩珍)
コラム 一九三〇年前後の台湾の女性雑誌(張文聰)
第3章 社会主義運動とモダンガール
――韓国近代長篇小説の様式のある秘密(李恵鈴[相川拓也訳])
コラム 一九三〇年前後の韓国の女性雑誌(孫知延)
第4章 闘争の発熱――「女人芸術」のアナボル論争(飯田祐子)
コラム 「女人芸術」の同時代評(加島正浩)
第2部 交渉する表現主体とジェンダー
第5章 目覚めの途上にあること
――「女人芸術」の文学作品にみる闘争の周縁(笹尾佳代)
コラム 「女人芸術」の読者共同体(笹尾佳代)
第6章 「女人芸術」のインターセクショナリティ
――階級・エスニシティ・性意識と「女人芸術」のフェミニズム(サラ・フレデリック)
コラム 「女人芸術」と外部(飯田祐子)
第7章 〝閨秀作家〟凌叔華の一九三〇年代
――戦時下のセクシュアリティと創作(星野幸代)
コラム 一九三〇年前後の中国の女性雑誌(楊佳嘉)
第8章 「女人芸術」創刊から廃刊、そして「輝ク」(尾形明子)
コラム 内なる娼婦差別を描き出すこと――若杉鳥子「古鏡」の深淵(林葉子)
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