■小堀洋平著『田山花袋 作品の形成』■
2018年2月5日 翰林書房刊 220頁 2800円+税
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序章 出発期における花袋の志向――「『野試合』を読んで水蔭君に寄す」をめぐって―/
第一部 花袋文学の形成基盤
第一章 一八九〇年代の紀行文におけるジャンルの越境と人称の交替――『日光』を中心に――
第二章 一九〇〇年前後の花袋における「自然」の変容――太田玉茗宛書簡に見られる海外文学 の受容を中心に―― /
第二部 主題とモチーフの形成
第三章 紀行文草稿「笠のかけ」から『重右衛門の最後』へ――二つの共同体――
第四章 「見えざる力」から「蒲団」へ――岡田美知代宛書簡中の詩をめぐって――
第五章 暴風・狂気・チェーホフ――「蒲団」執筆の背景とモチーフ――
第六章 「一兵卒」とガルシン「四日間」――「死」「戦争」「自然」をめぐって―― /
第三部 叙述方法の形成
第七章 風景の俯瞰から自然との一致へ――「生」改稿をめぐって――
第八章 写すことと編むことのあいだ――『田舎教師』における風景描写の形成――
終章 花柳小説から『時は過ぎゆく』へ――『燈影』の初出「春の名残」を中心に――
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