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長濱拓磨著『遠藤周作論――「歴史小説」を視座として――』


2018年2月25日 和泉書院刊 497頁 5500円+税


序論 
第一部 「歴史小説」への序章――「トポス」をめぐる「手記」――
 第一章 遠藤周作初期作品のエクリチュール――「手記」をめぐって――
  問題の所在
  『青い小さな葡萄』のエクリチュール
  初期評論中の書簡体
  『作家の日記』
  初期小説のエクリチュール

 第二章 遠藤周作論――〈劇〉を生成するトポス――
  トポスの問題
  〈悪〉というトポス
  〈テレーズ〉というトポス
  〈留学〉というトポス
  「第三の新人」の影響
  〈廃墟〉というトポス
  おわりに

 第三章 『黄色い人』論――逆説的な「恩寵の世界」の提示――
  事実と創作の間
  「手記」形式の問題 魂の〈劇〉
  エピグラフの問題

 第四章 『海と毒薬』論――「トポス」をめぐる「手記」――
  問題の所在
  「手記」の所在
  「序章」の「トポス」
  二つの「手記」の位相
  F医大病院という「トポス」
  〈私〉と勝呂

第二部 「歴史小説」――「切支丹物」の世界――
 第一章 「弱者」の形象――二つの系譜をめぐって――
  「弱者」の問題
  「弱者」像の形成
  二つの「弱者」の系譜
  キチジローの系譜
  ロドリゴの系譜
  荒木トマスの問題

 第二章 遠藤文学における〈ペドロ岐部〉(一)――『留学』『沈黙』を中心として――
  「強者」と「弱者」
  H・チースリクと〈ペドロ岐部〉
  『留学』――荒木トマスと〈ペドロ岐部〉――
  『沈黙』と〈ペドロ岐部〉

 第三章 『沈黙』論――引用の織物――
  はじめに
  『沈黙』の構成
  『沈黙』と『キリシタン人物の研究』
  『沈黙』と『長崎オランダ商館の日記』
  『沈黙』と『査祅余録』
  『沈黙』と聖書
  おわりに

 第四章 遠藤文学における小西行長(一)――『ユリアとよぶ女』を中心として――
  問題の所在
  「切支丹物」としての『ユリアとよぶ女』
  朝鮮というモチーフ
  人形のイメージ
  『ユリアとよぶ女』における小西行長像

第三部 「歴史小説」――「評伝」の世界――
 第一章 遠藤文学における小西行長(二)――『鉄の首枷――小西行長伝』――
  問題の所在
  「評伝」としての『鉄の首枷』
  二つのトポス
  二項対立の図式
  小西行長の信仰 

第二章 遠藤文学における〈ペドロ岐部〉(二)――『メナム河の日本人』から『王国への道』まで――
  問題の所在
  『メナム河の日本人』における〈ペドロ岐部〉
  エッセイの中の〈ペドロ岐部〉
  『銃と十字架』における〈ペドロ岐部〉
  『王国への道』における〈ペドロ岐部〉
  おわりに

 第三章 『侍』論(一)――ベラスコの視点をめぐって――
  問題の所在
  二元的視点
  日本人像
  「侍」

 第四章 『侍』論(二)――フィクションの内実について――
  問題の所在
  『侍』の作品背景
  『侍』の慶長遣欧使節
  長谷倉とベラスコの造型

第四部 「歴史小説」――「歴史群像」の世界――
 第一章 『女の一生』論――多層的な二項対立の世界――
  「歴史小説」の問題
  「語り」の問題
  長崎というトポス
  二項対立の図式

 第二章 遠藤文学における小西行長(三)――『宿敵』――
  問題の所在
  「歴史群像」としての『宿敵』
  二項対立の図式
  小西行長の信仰
  フィクションの問題

 第三章 「人間」を追求する歴史小説――山本周五郎『赤ひげ診療譚』と遠藤周作『王の挽歌』――
  「人間」の追求
  『赤ひげ診療譚』の主題について
  『赤ひげ診療譚』における「人間性」の問題
  『王の挽歌』の主題について
  『王の挽歌』における「弱さ」の問題
  おわりに

 第四章 『王の挽歌』論――「キリシタン文学」の可能性――
  問題の所在
  遠藤周作の「キリシタン文学」
  『王の挽歌』成立をめぐる問題
  死をめぐる問題
  魂のドラマ

 第五章 遠藤文学における〈ペドロ岐部〉(三)――『女』を中心として――
  〈ペドロ岐部〉の問題
  『女』における「歴史小説」の問題
  「弱者」の問題――山田右衛門作――
  「強者」の問題――〈ペドロ岐部〉とシドッチ――
  『女』における『沈黙』 

結論


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