■吉村英夫著
『ハリウッド「赤狩り」との闘い『ローマの休日』とチャップリン』■
2017年11月15日 大月書店刊 274頁 1800円+税
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第一章 チャップリンと『ローマの休日』
1 チャップリンの追放――一九五二年夏
2 『ローマの休日』ただいま撮影中――一九五二年夏
3 ヘプバーン登場
第二章 絶対平和を求めて
1 最後の傑作『ライムライト』
2 ヒトラーとチャップリン
3 兵士諸君! 自由のために戦おう――『独裁者』
4 夢中で拍手――『独裁者』をみる
5 チャップリンと現代の若者
6 参戦しないアメリカ
7 ニューディール政策
8 共産主義よりヒトラーを
9 第二戦線を!
10 「一人殺せば悪者、大量殺戮なら英雄」――『殺人狂時代』
11 絶対平和こそ
第三章 裏切りと密告の時代――「赤狩り」
1 非米活動委員会
2 ハリウッドの反撃
3 裏切りと密告
4 尋問
5 「私の名前はジョン・フォード」
6 エリア・カザン私見
7 ダルトン・トランボ――ハリウッド・テン
8 密告の拒否――山田洋次『隠し劍 鬼の爪』、そして『母べえ』
9 『グッドナイト&グッドラック』
第四章 ワイラー、絶望の三部作から希望の「ローマ」へ
1 真のドラマティスト
2 アメリカ民主主義の高揚とワイラーの挫折
3 ジョン・ヒューストン、そしてビリー・ワイルダーも
4 絶望の三部作
5 助監督レスター・コーニッグ
6 決意
7 『ローマの休日』とチャップリン
8 友情、なによりも友情――ひとつの貴種流離譚
9 トランボのアメリカへの愛
第五章 ヘプバーン、そしてトランボの栄光
1 二一世紀の学生が観る『ローマの休日』
2 数奇な生い立ち
3 アンネ・フランクとオードリー
4 ふたつの手
5 カーク・ダグラスとトランボ
6 赤狩りと対決する『真実の瞬間』
7 憲法を教える教員は非国民か
8 ファンタジーによる批判『マジェスティック』
9 『ジョニーは戦場にいった』(監督D・トランボ)
10 マクレラン・ハンターの名誉回復
11 よみがえるハリウッド
「あとがき」にかえて
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