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五味渕典嗣・日高佳紀編『谷崎潤一郎讀本』


2016年12月20日 翰林書房刊 355頁 3200円+税


座談会 複数の「谷崎」をめぐって
      新発見資料「創作ノート」を手がかりに
           (明里千章・千葉俊二・西野厚志・細江光・五味渕典嗣・日高佳紀) 

Ⅰ 小説機械、谷崎潤一郎
 反故原稿にみる創作力学―『細雪』を中心に(千葉俊二)
 谷崎と〈本当らしさ〉(大浦康介)
 谷崎的性世界における男性性の多重化と構成的外部
    ―「猫と庄造と二人のをんな」の「可哀さう」について考える(飯田祐子)
 漱石を裏返す―『蘆刈』再読(五味渕典嗣)
 メディアのなかの〈自画像〉―新聞連載小説「鬼の面」の位相(日高佳紀)

Ⅱ 谷崎をめぐるメディア・イメージ
 「将来の文壇に於ける谷崎氏の位置は殊に重要なものとなるであらう」
    ―一九一八年前後の谷崎潤一郎イメージ(徳永夏子)
 「筋のない小説論争」の周辺―「純粋」性はどこにあるか(篠崎美生子)
 美神と谷崎潤一郎と三人の妻(平野芳信)
 「国際的」作家の陰翳―文芸復興期谷崎像の一面(山本亮介)
 事件としての「細雪」―戦後出版ブームの中で(笹尾佳代)
 〝谷崎源氏〟の物語と国民作家への道―自己成型としての『源氏物語』現代語訳(安藤徹)
 スキャンダルと純文学―「鴨東綺譚」「鍵」(井原あや)
 追悼文における谷崎像と「文壇」(杉山欣也)

Ⅲ 接続するテクスト
 谷崎テクストの映画化 輝く太陽の下で
     ―谷崎潤一郎の「関西」と増村保造の「ローマ」(城殿智行)
 谷崎を描く 『近代情痴集』をめぐって―谷崎潤一郎と小村雪岱(木股知史)
 谷崎の音楽 音楽要素とその用法の変遷(真銅正宏)
 谷崎テクストの知的背景 学問としての美学―谷崎潤一郎の知的背景(中村ともえ)
 谷崎と敗戦 谷崎潤一郎と占領期文化―雑誌「国際女性」との関わりから(石川巧)

Ⅳ 谷崎テクストの現在地
 語り 物語の〈空白〉を操作する「小説の筋」論争以後の谷崎小説の語りをめぐって(金子明雄)
 ジェンダー ジェンダー理論から読む谷崎 『刺青』におけるジェンダーの構築力(生方智子)
 クィア クィア作家としての谷崎潤一郎(岩川ありさ)
 モダニズム 谷崎潤一郎の描く辻潤(森岡卓司)
 翻訳/文化政治 翻訳のポリティクスと『陰翳礼讃』谷崎の現在地(榊󠄀原理智)
 帝国 谷崎潤一郎と国際感覚(西村将洋)
 身体 谷崎テクストの身体政治(坪井秀人)
 消費文化 消費文化としての〈江戸趣味〉 青年谷崎潤一郎の身体と記述(瀬崎圭二)
 検閲 谷崎潤一郎と検閲制度(牧義之)
 生成論 自筆原稿・創作ノート(西野厚志)

Ⅴ 谷崎潤一郎論のために
 谷崎の家族たち(佐藤淳一)
 谷崎の友人たち(佐藤淳一)
 谷崎と秘書(岸川俊太郎)
 谷崎の見た映画(戦前編)(佐藤未央子)
 谷崎の見た映画(戦後編)(柴田希)
 谷崎と装幀(山中剛史)
 谷崎を演じる(嶋田直哉)

 谷崎潤一郎 全作品事典


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