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ラウンドテーブル発表グループのご案内 


日本文学協会第70回大会 午前の部
11月15日(日)10時30分受付開始
 
11時開始
会場 成城大学

テーマ「入試問題と文学―“名門校国語教師が芥川賞で作った試験問題”をめぐって」
代表者 野中潤

進行役
野中 潤(聖光学院中学校高等学校)

発表者
阿部高裕(法政大学女子高等学校)
新井隆(駒場東邦中学校・高等学校)
木村友彦(本郷中学校・高等学校)
齋藤 祐(中央大学杉並高等学校)

【趣旨】
 文系学部の見直しが叫ばれ、大学入試への新テスト導入が検討される昨今、国語科教育における文学教育のあり方についても、大きな変化が起こりつつある。こうした中で国語科教育が突き付けられている課題を、入試問題と文学との関係に焦点を当てながら議論してみたい。
 議論の端緒として選んだのは、『文学界』10月号に掲載された特集「名門校国語教師が芥川賞で試験問題を作ってみた」である。麻布、日比谷、洛南、ラ・サー ルの4校が作成した模擬試験の作問例と解答編に加え、伊藤氏貴による解説「窮地の文学─文学の牙城としての高校国語」が付されている。
 生徒が文学を読むことにはどんな意味があり、国語科教育は何を求めて文学を教材化するのか。掲載された作問例 の検証や著作物の利用をめぐる課題などの現実的かつ実践的な課題を視野に入れつつ、文学と教育をめぐる問題について参加者のみなさんと忌憚なく語り合う場を作り出したいと考えている。


テーマ「散在する国学者とその文事」
代表者 福田安典

進行役
福田安典(日本女子大学)

発表者
岡本聡(中部大学)
時田紗緒里(日本女子大学(院))

【趣旨】
 瀬戸内に浮かぶ小島・興居島で『源氏物語』研究に生涯を捧げた堀内昌郷は「もとよりかた田舎のすまひにしあれば、書見ることのたつきすくなくて」(安政四年『葵の二葉』)という現状を打破すべく「物語をいくたびもいくたびもくりかへして読て、大かたそらにおぼゆるばかりになりて」その偉業を成し遂げた。その師の藤井高尚も鄙に住み「みやこ、なにはの人のとへりしにも、とき聞せいことたびたびなり」(『源氏物語紐鏡』跋文)と語る。
 その他、本居宣長、賀茂真淵を挙げるまでもなく、国学者は各地に散在し、それぞれが驚くべき濃度とレベルで学問や創作に打ち込んでいた。本ラウンドは、その現象に注目して、荒木田麗女や橘守部などの現三重県の国学者の動向にスポットをあてる。あわせて、元暦校本萬葉集についても話題提供したい。


テーマ「ブラジルにおける日本語文学とメディア」
代表者 杉山欣也

進行役
杉山欣也(金沢大学)

発表者
長尾直洋(東洋大学人間科学総合研究所客員研究員)
ホドフ・ホーシャ(金沢大学大学院人間社会環境研究科)
杉山欣也

【趣旨】
 本年は日本とブラジルの間に外交関係が樹立して120年にあたる。多数の日本人が移民として渡ったことから、ブラジルでは海外最大級の日系社会が形成されている。この日系社会では日本語が根付き、日本語文学と日本語メディアが育ってきた。また日本から何人もの作家がブラジルを旅し、ブラジルの風土と社会を描いている。これらについては近年いくつかの研究がまとめられており、新しい段階に入ったと言える。
 そこで本ラウンドテーブルでは、「ブラジルにおける日本語文学とメディア」というおおまかなテーマのもと、いま考察すべき問題について広く意見を交換してみたい。なお、発表者は日本人作家の文学テクストにおけるブラジルや移民イメージの問題、勝ち負け抗争等の移民と同人誌の関係の問題、旅行記や書籍流通の問題について考察をめぐらせている。ラウンドテーブルにおいては、ブラジルという地域に限らず、そうした問題点について様々な意見や提案が交わされることをも期待している。



*運営委員会にて受け付けたものから、随時掲載してゆきます。


問い合わせ先 日本文学協会
〒170−0005 東京都豊島区南大塚2−17−10   Tel/Fax03−3941−2740
e-mail bungaku1946@piano.ocn.ne.jp

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