ロゴ
Home | About Us | Contact Us | Site Policy | Access Map

公開シンポジウム
文学教材の価値をめぐって――〈主体〉の構築―― 

 
 日本文学協会国語教育部会は〈第三項〉と〈語り〉の問題をテーマとして、実践と研究を積み重ねてきました。今日の文学研究と国語教育のナンデモアリの事態を打開していく道筋を切りひらいていこうとしてのことです。
 私たちは、田中実氏の「〈第三項〉と〈語り〉」をめぐる提起に呼応し、主体と対象という二項論に留まることなく、主体と主体が捉えた対象と対象そのものというように、世界観認識の転換を図り、対象そのものの《影》=了解不能の《他者》の〈影〉の働きに事態を打開する鑰を求めています。このことは、読むことの〈倫理〉を問い、〈語り〉を問題にするとはどういうことか、〈物語〉と〈小説〉の違いとは何か、文学教材の価値とは何か、そして、いかに教室の実践(学習)を創出していくのか、という探究としてなされていきます。
 今回の公開シンポジウムは、こうした探究の一環として、小学校、中学校、高等学校の文学教材の価値に焦点をあてて論じ合おう、と計画しました。昨年の会では、新学習指導要領に基づいた国語教科書における文学教材の「読まれ方/読み方」の問題を、「学習の手引き」において「語り手」が「学習用語」として取り上げられだした動向に焦点をあてて検討しました。今回は、こうした検討を踏まえ、文学教材の価値の問い直しとともに、国語教育における〈主体〉の構築という課題を探究していこう、としています。そのために、それぞれのお立場からの問題提起を左記の三人の方々にお願いしました。
 この企画は、「ポストモダン」問題との向き合い方の昏迷を乗り越え、「ポスト・ポストモダン」の展望を切りひらいていく探究の一環としてなされます。こうした探究は世界観認識の根幹にかかわる探究であり、「国語教育」問題の核心を明らかにし、これからの「国語教育」を切りひらいていく取り組みとしてなされています。
 関心のある方、どうぞお越しください。課題を共有できれば、と願います。

         記

日時   2014年5月25日(日)
     ‌開場 13時00分 開始 13時30分
     終了 17時00分
     (終了後、懇親会、受け付けは当日、会場受付にて)

会場   拓殖大学(文京キャンパス)国際教育会館 F301教室

問題提起 横山 信幸(愛知教育大学名誉教授)
       山元 隆春(広島大学教授)
       小山千登世(山梨県立富士北稜高等学校教諭)
司会   須貝 千里(山梨大学教授)

交通   東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅下車 徒歩5分
参加費  1000円(事前申し込みは不要です)

連絡先  日本文学協会事務局 03(3941)2740

日本文学協会国語教育部会
         



ページトップへのボタン このページのトップへ


Copyright (C)2006 日本文学協会, All Rights Reserved.