■真銅正宏著
『数奇の場所を文学化する　宮本輝の小説作法Part II』■

はじめに―宮本輝の小説作法――　

第一一章　「花の降る午後」――神戸・異国情緒とレストラン――

第一二章　「愉楽の園」――バンコク・アジアという遠くて近い場所――　

第一三章　「海岸列車」――城崎／鎧・山陰本線の空気――　

第一四章　「ここに地終わり　海始まる」――ロカ岬・病気療養と希望――　

第一五章　「彗星物語」――伊丹・留学生を含む家族とビーグル犬――　

第一六章　「オレンジの壺」――パリ・フランスという憧れ――　

第一七章　「朝の歓び」――ポジターノ・南イタリアの風――　

第一八章　「にぎやかな天地」――滋賀／新宮／枕崎・発酵食品の匂いと味――　

第一九章　「骸骨ビルの庭」――十三・食堂の味と三つの時間――　

第二〇章　「田園発　港行き自転車」――富山・再会の物語――　

おわりに――事実から小説へ――　

附録　解説・書評・紹介　
　　一、宮本輝「幸福」　
　　二、宮本輝――作品と人――　
　　三、講談社文庫『オレンジの壺』解説　
　　四、講談社文庫『朝の歓び』解説　
　　五、『IN★POCKET』広告「朝の歓び」を読む歓び　
　　六、書評「睡蓮の長いまどろみ」　
　　七、書評「森のなかの海」　
　　八、講談社文庫『新装版ここに地終わり　海始まる』解説